たった四文字に込められた思いと歴史―LGBT―

Yです。

皆さんは恋愛したいですか?気になる人とキスしたりセックスしたいですか?

その気になる人はどんな人でしょうか?

どんな人じゃなきゃいけない、って思ってますか?

 

去る7月9日、このテーマをもっと深く考えるべく、こんなものに参加してきました。

まきむぅ

美人さんでした。実物は可愛い声で、写真よりもっと素敵です。

まきむぅこと牧村朝子さんは、タレント活動をしつつ、フランスで妻の「森ガ(森ガールっぽいから)」さんと仲睦まじく暮らしています。

今回は講演会の後半に、まきむぅさんが会場で切り分けた「LGBT」の3つの由来についてご紹介したいと思います。
(まきむぅさんのこれまでについて知りたい方は是非著書「百合のリアル」を読んでみてください。)

さて最初に一応確認しておくと、 LGBTの各文字は
L レズビアン(女性同性愛)
G ゲイ(男性同性愛)
B バイセクシュアル(両性愛)
T トランスセクシュアル(Yの前回記事参考、「性同一性障害」)
の略称で、LGBTsとまとめて「セクシュアルマイノリティ(性的少数派)」という
性別にかかわる認識や指向について、多くの人と異なることを表しています。

まきむぅさんいわく、この四文字は、ただ四つのセクシュアリティを表しているだけではないんです。

今でこそ、「LGBTs」を掲げて「セクシュアルマイノリティ(性的少数者)」への差別をなくそうとする動きが目立ちますが、
実はLGBTという言葉の誕生にも「差別」というファクターが必要でした。

 

ファクターその1・女性差別

LGBTという文字の並びを見た時に、「あれ、レズビアンが最初なんだ」って思いませんでした?
(私は思いました)

これ、女性が差別されていたからこそ、反省としてLが最初に来ているんです。
同性愛の権利運動というと、いかにもリベラルな感じがしますが、
当初は1970年代、男尊女卑は、マイノリティの社会でもまかり通っていました。

なので最初は、権利運動が白人、ゲイの男性によって引っ張られていたこともあり、
女性は後から付いていって当たり前、GLBT運動だ!
と女性をゲイの男性より下に見ていたんだとか。

その後男女平等の意識の広がりによって、女性への尊重を表すために今の順番になったそうです。
2つの会社が合併するときに、一方の名前を先に持ってくることでその会社の体面を守るのと似てますかね。

 

ファクターその2・LGからB,Tへの差別

今でこそ「反LGBT差別」が声高に叫ばれているものの、
実は両方の性別が恋愛対象のバイセクシュアルや、恋愛ではなくアイデンティティが人と異なるトランスジェンダーを差別していたのは「ゲイ」も同じです。
それどころか、「ゲイ」の権利を守るために、よりはっきり差別していたんだとか。

なぜでしょう?

ゲイの人たちは、「自分たちを守れ!」と社会にアピールするときに、
どこからどこまでが守られるべきゲイなのか、範囲を決めなければなりませんでした。
その中で排除されたのがBやT,つまりバイセクシャルやオネエの人たちで、
バイセクシュアルに対しては「同性愛の楽しい所だけ持っていったら異性と結婚して「ふつう」の道に入るんだろ?」と裏切り者扱いして、
トランスジェンダーには「お前のような女々しいやつがゲイの運動には入るな」
と邪魔者扱いしていたんですね。
しかし、どんなに切り分けたって、ゲイもバイも皆「異性と結婚しなきゃいけない」「性別は生まれつきの体で決まる」という固定観念に苦しんでいる事には変わりがないのだからということで「LGBT」に組み込まれることになりました。

 

ファクターその3・LGBT全体への差別

最後に、この四文字が話題に上がるのは、この四文字で括られる人たちが、
今も苦しい理不尽な状況に置かれることが有るからです。
例えばウガンダでは、同性愛者だとされる人々の個人情報がタブロイド誌に掲載され、それに触発されたリンチが横行したり、
他の国でも、強制的にレイプすれば同性愛を「矯正」できるからと、
レズビアンへの強姦が横行しています。
日本では暴力を振るわれることこそ珍しいものの、法で守られるような家族を作ることは、LGBTには難しいままです。
また、オランダなど法的に同性カップルが結婚したり子供を育てたりできる地域ですら、
親が同性愛であるために子供がいじめられるという問題もあります。

幅は色々ですが、それぞれの理不尽をなくそう、
「LGBTだから」と貶められるのは間違っている
という動きを象徴しているのがこのLGBTsという言葉です。

 

さて、ここまで、まきむぅさんが噛み砕いた「LGBT」の由来の一部をお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。

最後にまきむぅさんが強調していたことをお伝えしたいと思います。

それは、あらゆる情報は、自分というフィルターに通して見て、感じているに過ぎないんだってことです。
私が講演会で聞いたのは、まきむぅさんがいろんな情報を通して組み立てたLGBTの由来でしかないし、
今 ここでお伝えしたのも、私が「まきむぅの解釈」を通して見たLGBTをYの記憶とYの表現を通して伝えたものに過ぎません。

ここで書いたことが皆さんのフィルターを通して残るだけじゃなく、
より根っこになる情報への入り口になれば幸いです!

 

Y
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末筆ですが、この記事の執筆、公開を許可してくださった牧村朝子さん、京都精華大学さん、ありがとうございました!
牧村朝子オフィシャルホームページ 「ゆりくれ**
牧村朝子オフィシャルツイッター https://twitter.com/makimuuuuuu
京都精華大学アセンブリーアワー http://www.kyoto-seika.ac.jp/info/event/assembly/ (入場無料でいろんな人が来ます)

 

Y

Y【文化, 社会もしかすると政治・法】

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いろんな意味で境界上にいます。私の切り取った世界の一部が誰かの気づきや救いのきっかけになればいいなと思っています。
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