繊維産業はどこへ向かうのか、私が選ぶ今年の3大ニュース【島田舜介】

アドベントカレンダー企画の23日目です!!

 

はじめまして。

岡山大学環境理工学部3年の島田舜介と申します。

みなさん。明日はクリスマスイブですね。街はきっと賑やかなんでしょうね。

私は独り身同士の飲み会で、傷の舐め合いをするという、世界で一番悲しい会に参加してきます。

今年の3大ニュースとは全く関係ないですが、東京広告協会が

【”リア充”よりも”フォト充実”!?】

というタイトルで興味深いまとめを出していました。

非リア充で、クリスマスイブにお時間のある方のみ、ぜひご覧ください。

http://www.tokyo-ad.or.jp/activity/

seminar/pdf/FUTURE2015.pdf

couple_hands_01

それはさておき、自己紹介をさせていただきます。

私は「未来の伝統を、織りなす」という理念のもと“EVERY DENIM”というジーンズブランドを立ち上げております。

http://everydenim.com/store.html

EVERY DENIM_ad

もともとジーンズが好きだったこともあり、岡山大学への進学を機にジーンズをつくっている工場を見学に行きました。

そこで職人さんが1本ずつ丁寧にジーンズを仕上げている姿に感動し、またその技術が世界から高く評価されていることを知り、この素晴らしさをもっと多くの人に知ってほしいということでEVERY DENIM MAGAZINEというデニム専門メディアを立ち上げました。

http://everydenim.com/

MAGAZINE_ad

日々、工場へ取材に行く中で、自分が見ていた表面上の素晴らしさとは程遠いような工場やそこで働く人々の現状を知りました。

大量生産大量消費の時代の中で、工賃は抑えられ、高齢化が進み、多くの在庫を抱えて倒産していく会社もありました。

そんな環境や仕組みをどうにか変えられないかということが、ブランドを立ち上げるきっかけになっています。

最初はクラウドファンディングで周りのみなさんに支えられながらスタートしました。

こちらを見ていただけると私たちのやりたいことがより詳細にわかると思います。

https://www.makuake.com/project/everydenim/

クラウドファンディング_ad

さて…そんな私の今年の3大ニュースはこちらです。

第3位、純国産の衣料品に認める「Jクオリティー」

Jクオリティー_ad

1990年代以降、大量生産大量消費の波に押しつぶされるかのように、製造の海外移転により日本の繊維産業を支えてきた国内工場は次々と閉鎖していきました。

そんな中、東南アジアの人件費の高騰やファストファッションに対抗するブランドによるメイドインジャパンブームにより、

ここ数年で製造の国内回帰の兆しが見えてきています。

しかし日本製といっても日本でつくられている全てのモノが高い品質を誇っているわけではありません。

本当の日本品質を証明するために、この「Jクオリティー」制度は開始しました。

日本製の良さを消費者に理解してもらえる機会が増えるという一方で、業界関係者からはこのJクオリティーに認定されるための基準が不透明だということを不安視する声も上がっています。

2015年からスタートしたこの取り組みが今後どういう展開を見せるのか、ぜひみなさんにも注目していただきたいと思います。

第2位、ワールド500店舗閉鎖

ワールド_ad

このニュースに関しては様々なところで記事になっているので今回は東洋経済オンラインから一部抜粋しようと思います。

「タケオキクチ」や「アンタイトル」などのブランドを抱える、大手アパレルメーカーのワールドが、大規模リストラに踏み切る。

ワールドは2007年3月期、過去最高の営業利益213億円をたたき出し、順風満帆だった。が、2015年3月期は、52億円にまで沈んだ

93年に国内でいち早く、商品企画から小売り販売まで手掛ける、SPA(製造小売業)へ転換。90年代後半からは主力の百貨店に加えて、建設ラッシュだった商業施設(SC)向けの販路開拓に力を入れた。

状況が暗転したのは、2008年のリーマンショック以降だ。

消費増税もあり財布のヒモが固くなる中、ユニクロなど低価格が強みのファストファッションの台頭にも押されるようになる。富裕層や訪日外国人の消費は活発化したが、彼らの目当ては高級ブランドなど高額品。中価格帯中心のワールドに恩恵は届かない。

リーマン前までワールドの成長を牽引していたSCへの出店戦略も曲がり角を迎えた。開業初年度は盛況でも、2年目以降は不振に陥ることもしばしば。近隣に新しい店舗が建設されるなど、SC同士の競争も激化した。最高益を出した2007年3月期から出店を加速したが、皮肉にも不採算店を増やす結果となり、利益は急減していった。

東洋経済オンラインより抜粋 http://toyokeizai.net/articles/-/72479

記事内にもある通り、低価格が強みのファストファッションと、メイドインジャパンまたはインポートの高級ブランドとの間の中間価格帯で売り上げが縮小した構図になったと言われています。

その他、様々な施策や流通について他のブランドとの比較がされていますが、この記事内では割愛させていただきます。

興味のある方はこちらをご覧ください。

【アパレルの常識を変えたワールドとZARA、なぜ明暗が分かれたのか】

http://diamond.jp/articles/-/81941

第1位、グーグルとリーバイスが”スマート繊維”で協業

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少し暗い話が続いたので、夢のある未来の話題を第1位にもってきました。

2014年に大きな注目を集めたIoT (モノのインターネット化)ですが、繊維産業でもついに電気を通す伝導性のある繊維の開発が進んでいるというニュースが入ってきました。

ワクワクするような動画も公開されています。

https://www.youtube.com/watch?v=qObSFfdfe7I

Googleがおこなった開発者発表会「I/O 2015」においては、

  1. ポケットを触るだけでスマホを操作することができる
  2. 生地は洗濯や裁断も可能である

ということが発表されました。

これから私たちの生活に”スマート繊維”を使用した衣類がどのように関わってくるのか。

そしてこの注目の生地工場に選ばれているのが日本の工場だということは嬉しいですね。

以上、私が選ぶ今年の3大ニュースでした。

そんな私の来年の抱負は

“事業を確立させる”ことです。

自己紹介でも少しお話した通り、2015年9月〜10月にかけて実施したクラウドファンディングによってブランドを立ち上げました。

まだまだ私たちが成し遂げたいことへの第一歩を踏み出したばかりです。

私の今年の三大ニュースが示している通り、まさに繊維産業にとって2016年以降は大きな転機になるでしょう。

その中で、まず自分たちの事業をしっかりと確立させて、「未来の伝統を、織りなす」ブランドへと成長させられるように努めて参ります。

ではでは。

ライター

島田舜介(しまだ しゅんすけ)

岡山大学環境理工学部3年生。デニム職人との出会いをきっかけにデニム専門ウェブメディアを運営開始。衰退していく繊維産業の現状と工場で働く人々の環境を変えたいと思い、ジーンズブランドの立ち上げを決意。

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seizee編集部

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当メディア『SeiZee』の編集部です。
「読んだらちょっと、考えちゃう」をテーマに記事発信しています。

昨年末から、モスク、競馬場などへのインタビューに力を入れています。

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