【夏休みに読もう!】笑顔のある現在と、笑顔が消えた日から学ぶ平和と幸せ

①夏といえばディズニー! そのディズニーのサービス「マジック」とは何かを知って出かけよう!

②終末にあなたは何を考える?全てが繋がるラストにあなたは涙する?

③今、戦争を考える…オバマ大統領の訪日からまだ日が浅い今、広島を別の視点で見てみたらどうなるか。新しい価値観の発見に繋がる一冊


 

「今夏、ディズニーのバックステージツアーに旅立つ」


ディズニーが教える
お客様を感動させる最高の方法

ディズニー・インスティチュー著

月沢李歌子訳

 

ディズニーの経営プロセスはどの会社にも応用できると本書に書かれています。

それはお客様に経験したことのない感動、驚き、そしてそれらを幸せに繋げるというシンプルかつディズニーらしいプロセスであり、これを”マジック”と呼ぶことは有名です。

TDL・TDSのどちらも、多くの人がこの夏に感動と興奮を求めて赴くでしょう。その感動と興奮の正体はこのマジックから生まれるということを、この本から知ることができます。

世界のテーマパークの中で、来園者1位はディズニーワールドの中のマジックキングダム、2位は東京ディズニーランド、3位は東京ディズニーシーとディズニー勢がトップ3にいるのだそうです。その理由の一端がこの本に書かれていますので、是非読んでみてください。

そして、その美学を知った上でTDL・TDSに遊びに行ってみてはいかがでしょうか?


この本を読んでみて

 ディズニーのサービスマジックについて大学でも何度も学んできたのですが、この本に具体的な”マジック”の種別が書かれています。

例えば、「クオリティのマジック、イノベーションのマジック、美のマジック、家族が一緒に過ごすマジック、キャストが作り出すマジックが折重なりディズニーのサービスは成り立っている」と元ウォルトディズニーカンパニーCEOのM・アイズナーが語る言葉があります。

未来の自分はこの言葉を活かせているのだろうかと深く心に残る、ためになる一冊でした。


 

「世界の終末の時、あなたは誰の隣にいたいですか?」

終末のフール

伊坂幸太郎著

 

本編二章「太陽のシール」より

「自分は優柔不断だ」と呟く男富士夫とその妻美咲の妊娠が発覚した。そこで優柔不断な富士夫に妻から究極の選択が迫られる。

「三年後に隕石が堕ちるこの世界で子供を産むべき?富士夫君がきめていいよ」

こう言われた彼は苦悩し、自分の優柔不断な自分を恨みながらも少しずつ答えに行き着いていく。

その答えは本書にてその目で確かめてみてください。
この話は八つの収録された話の内の一つの話、この他にも、「終末に向かって、今何をするか?」を問う現実味を帯びた独特な伊坂幸太郎の世界。
あなたは世界の終末を前に何をしますか?


この本を読んでみて

もともと伊坂幸太郎のファンであった私は、友達の勧めでこの本を買い読みました。8本の短編に分かれているこの本は、最終的にすべて繋がるという実に伊坂幸太郎らしい終わり方をします。

終末というテーマは自分に容易に置き換えることは出来るが、置き換えてみて自分が何をするだろうと考えたらなかなか浮かばない、この浮かばないことが今平和ということだなという答えに行き着きました。終末なのに未来に期待したくなるという気持ちになる一冊でした。


 

「爆心地から1kmから奇跡の生き残りが語る、八月六日の事実」

ぼくは満員電車で原爆を浴びた

米沢鐡志 語り

由井りょう子 文

 

「ぼくたちが乗っていた電車(広島電鉄)は、八丁堀という福屋百貨店の真ん前にいた。爆心地からたった750メートルだ。そこでの風速は220メートルだったと言われている」

本書32ページに記されるこの表現がどれだけ大きな数値かというと、気象庁の公表している最強クラスの台風の風速(m/s)は54m/sなのだそうで、その約4倍にも及びます。

この約4倍の風、ただの風ではない、人が一瞬にして消滅する程の熱風が広島を襲ったのです。この時語り部である米沢鐡志は11歳の少年であり、母と祖父の家に遊びに行く途中被曝しました。この時定員約80人の電車に200人の乗客が乗っていて、加えて当時珍しかった鋼鉄製の車両だったこともあったため他の人と車両が盾となったという奇跡が重なり生き残ったと書かれています。

しかし原爆の語り部である彼は今も原爆の後遺症である白内障等に苦しんでいるのです。

8月6日を前に過去の広島を知る貴重な爆心地から1kmの奇跡の生存者の声を、オバマ大統領が広島に訪れた日からまだ日が浅いことなども踏まえ平和について、この本を通し考えてみてはいかがでしょうか?


 

この本を読んでみて

  この本を読んでいる間私は唇を噛み締め、瞼を湿らすことを避けることはできませんでした。映像で流れる情報はオブラートに包んであり悲惨さを物語るには軽いと思える程生々しく、当時の凄惨さを事実に基づき語られている作品です。100p程の短い文で誰でも直ぐに読める量ですが、何度も栞を挟み逃げたくなるという経験をこの本で初めて体験しました。事実を知る上で貴重な一冊と言えます。

 

斉藤 かずき

斉藤 かずき[観光•言葉]

投稿者の過去記事

都内私大観光学部の三年生です。
0.数ミリでもいいから、誰かの心を動かせたらをモットーに学生ライターとしての活動を始めました!
日々疑問に思ったことを、文章に起こして皆さんはどう思っているんだろうか?ということを知りたくて始めました。
吃音症を幼い時から患っており上手く話せない時もあります、ですが吃音のおかげで知れたこともあります。吃音症方々も、良ければお話ししませんか?
多くの方との繋がりを得られますように。
Mail:kazuki_boyo21@yahoo.co.jp
Twitter:kazuki15xxxx

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