サークルクラッシュ同好会に聞く!『危ない』サークルとは?

4月、出会いの季節。

今年も多くの新入生が、大きな期待を胸に大学へ入学した。

 

大学に入学した新入生を待ち受ける最初のイベントと言えば、そうサークル選び

所属するサークルによって、今後4年間の大学生活を決定するといっても過言ではないほど、サークル選びは重要である。

 

しかし、サークル選びとは簡単なものではない。

なぜなら、世の中にはクラッシュの可能性を秘めた『危ない』サークルが潜んでいるからだ。

 

そこで今回は、京大でその名を馳せる、サークルクラッシュ同好会の会長である堀井さんにお話を伺った。

 

サークルクラッシュ同好会ってなに?

本当に活動してるの?

『危ない』サークルって?

 

そんな皆さんの疑問にお答えしていきます。

 

※サークルクラッシュとは

恋愛経験に乏しい男性または女性の割合の多いサークルや集団に少数の異性が参加した後で、その異性をめぐる恋愛問題によって急にサークル内の人間関係が悪化する現象のこと。また、それによって結果的にサークルが崩壊する現象のこと。なお、同性愛などでも起こりうる。

(サークルクラッシュ同好会HPより)

 

*****

 

会長の堀井さんとは一体何者なのか

 

—-今日は取材に協力していただきありがとうございます。まずは自己紹介をお願いします。

 

サークルクラッシュ同好会会長の堀井です。京都大学大学院の人間・環境学研究科に所属するM2です。社会学を主に研究していて、恋愛や友情といった親密性、あるいはコミュニティがどうやって作られるかというところに興味があります。サークルクラッシュ同好会の他にサクラ荘というシェアハウスもやっています。

 

 

—-サークルクラッシュ同好会が作られた経緯を教えてください。

 

サークルクラッシュ同好会は5年前に作りました。理由は色々とあるんですけれども、まずは自分が単純に目立ちたがりだったからです(笑)。京大は変なサークルを作っても許される風潮があるので、それに乗っかった形ですね。まあこれらは周辺的な理由であって、もっと本質的な理由としては、サークルクラッシュという現象が面白いと思ったんですよ。

 

—面白いとは?

 

サークルクラッシュって恋愛に慣れていない男性たちの中に女性が入ってきて、その女性に男性たちが群がることで三角関係とか四角関係とかになったりするんですけど、狭い集団の中で男たちが群がったりするのが醜いと思っちゃうんですよね。けど、それがしょうもなくて面白いというか。そういうしょうもない面白さみたいなのが好きなんで(笑)。

それと、僕ってすぐ女性に惚れてしまうタイプなんですよ。だからクラッシュされる男側の気持ちが分かるなと。だから、僕がやんなきゃいけないなって思ったんです(笑)。

 

謎に包まれたサークルクラッシュ同好会に迫る

 

—サークルクラッシュ同好会はどんなサークルですか?

 

サークルクラッシュ同好会って3つの要素を持ったサークルなんです。つまり、ネタサークルであり、メタサークルであり、ベタサークルである。まずネタサークルというのは、サークルをクラッシュするのに自分たちもサークルなのかとか、そもそも研究会じゃなくて同好会なのかとか、そういったネタの要素を持った存在だということです。ビラロードでサークルに向けて注意を呼び掛けたり、奇抜なビラを配ったりといった活動は、ネタサークルだからこそできることなんです。次にメタサークルですが、サークルとかコミュニケーションとか恋愛とかジェンダーとか、そういうものをメタ的な視点で、研究のような形で見つめてみようということです。そして、その研究の成果として会誌をNFやコミケで配布とかもしています。最後のベタサークルっていうのは、普通にサークルだっていうことです。よくサークルクラッシュ同好会って実在してるのかよって聞かれることもあるんですけれども、実在してるし新歓もやってて、カラオケ行ったり飲み会もあったり、普通のサークルと変わらず楽しくやっていますね。

コミケ等で配布している会誌

 

—サークルクラッシュ同好会の活動内容を教えてください。

 

定例会が月に2回あります。定例会では、人間関係について考えたり、コミュニケーションのゲームをしたりします。他には、コミケや即売会で会誌を売るのを毎年やっています。それから、合宿とかバーベキューもやったことがありました。やっぱり「擬態」がしたいんですよね(笑)。サークルクラッシュ同好会って、リア充っぽいサークルに入れなかった人が集まるので、そういった人たちが真似事をしようということで、あえてやるみたいなことがあります。「擬態」以外にも「適応」しようというところがあって、例えばみんなで服を買いにいったりとかいうこともしています。僕も含めてですけど、京大生って服を親に買ってもらったことしかない人がいるので(笑)。まあ何をやるかは僕が決めてることが多いですかね。

 

—メンバーの人数や構成は?

 

人数は正確には分からないですね。ライングループに入れば入会という形なので、ライングループだけだと100人くらいいるんですよ。アクティブな人は20人くらいになりますかね。男女比は3:1くらいです。メンバーは人間関係の悩みを抱えた人、サークルクラッシュについての研究をしたい人、楽しいことが好きな人とか色んな人がいますね。大学とかは特に絞ってないです。なので京大生以外の人も結構多いです。人によっては大学生じゃない人もいますし。女性は他大の人が多いです。京大女子はなかなか来てくれないです。こういうビラが挑発的すぎるのかもなあ(笑)。

サークルクラッシュ同好会のビラは京大の新歓名物である。

 

—サークルクラッシュ同好会の中にクラッシュの可能性を秘めた人はいないんですか?

 

そりゃあ、いますよ(笑)。やっぱりこういうビラで勧誘しているので、自分にサークラの可能性があるんじゃないかっていう悩みを抱えた人もいるんですよね。他にも昔サークルクラッシュをしたという人もいますし。だからサークルクラッシュ同好会の中でも、やばい雰囲気を感じ取ったりすることもあります(笑)。

 

*****

 

堀井さんのお話を聞いて、サークルクラッシュ同好会こそクラッシュのリスクが高いんじゃないのかと思ったが、やはりそうらしい(笑)。

でもそういう自己矛盾をはらむところに、サークラのネタサークルらしさが出ていて、私はすごく好きだ。

 

そして、満を持してあの質問へ。

 

*****

 

みんなの知りたいあの質問

 

—では、ズバリお聞きしたいと思います。『危ない』サークルとはどういったサークルでしょうか?

 

集団がつぶれる原因はいくつもあります。お金の問題だったり、集団を続けていくノウハウがなかったり。でも今回は主に恋愛を中心にお話をします。

まず、一番大きな要因は男女比ですね。男の方が多いサークルは危険です。そして細かく見ていくと、恋愛に慣れているか慣れていないかというのがすごく大事です。恋愛に慣れている人たちって、恋バナをするんですよね。つまり情報共有がなされる。だから、あそことあそこが付き合ってるらしいという情報がちゃんと伝わるんです。そうすると、彼氏持ちの女の子にアタックするということはなくなります。逆に恋愛に慣れていない人が集まるサークルだと、恋バナとかしないんです。これは危険なことですよね。こういうところに距離感の近い女性が入ってくると、知らないうちに三角関係、四角関係になってしまう可能性があります。

それとこれは恋愛以外にも言えることですが、公私混同をしてしまうサークルも危険です。サークルとか集団って大きく二つの側面があると思うんです。つまり、集団の目的と集団内のコミュニケーションです。目的は公、コミュニケーションは私にあたるものですね。この公と私がちゃんとかみ合っていればいいと思うんですが、混同してしまえば集団は崩壊する危険性があります。言ってしまえばゆるいサークル、目的意識の薄いサークルですよね。目的がはっきりしているサークルは、少々の恋愛でも揺るがないです。やるべきことが何かをきちんと理解しているので。

堀井さん監修の本。様々な『オタサーの姫』が紹介されている。

 

—具体的にはどんなサークルが『危ない』ですか?

 

まずはオタクサークルですよね。男女比が偏りやすく、恋愛慣れしていない人が多いので。サークルに限らずとも、似たような属性である理系の学部の一部でもクラッシュが起こっていると思います。他には、創作系とか表現系サークルでもクラッシュは起こりやすいです。こういうサークルでは、男女比が偏ることはあまりないですが、クラッシュさせてしまうような人が集まる傾向があります。創作とか表現って、自分の内面をこめやすく他者の評価に影響を受けやすいといった性質があるので、精神的に不安定な人を寄せ付けやすいのかもしれないですね。

それから、恋愛以外の要因でクラッシュするかもしれないサークルもあります。特に新しくできたサークルは、続けていくノウハウがないので危険です。最近流行りの、オフ会のようなノリのサークルも危ないです。オフ会のようなノリのサークルっていうのは、例えばアイドルを応援するサークルみたいな、アイドルのファンたちがオフ会をするようなノリで集まるサークルのことですね。アイドルサークルの人たちって、そのアイドルを応援することを目的としているから、目的が外にあるわけです。だから、サークル自体はなくてもいいんですね。別に無理に一緒にいる必要はないし、そういうサークルって自然消滅しやすい。もし変な恋愛沙汰が起きたら、簡単に人が離れていってしまいます。

 

*****

サークルクラッシュという現象に対する冷静な分析、さすがです。

どれも納得のいくことばかりで、取材だということを忘れて聞き入ってしまった。

自分も、恋バナは積極的にするようにしよう(笑)。

 

*****

 

新入生へメッセージ

 

—最後になりますが、サークル選び真っ最中の新入生にアドバイスをお願いします。

 

サークルはいっぱい見た方がいいです。サークルクラッシュってどうして起きるかというと、視野が狭いからなんです。やっぱり色んなところに色んな人がいるわけだし、そういう人たちを見て、話して、自分がどこに合うかをしっかり見極めたらいいと思います。あとはサークルに複数所属するのもありだと思いますね。そうしたら、一つのサークルが潰れても他のサークルに居場所がありますし、あるサークルの話しにくいことが別のサークルで話せたりもしますから。そうやって集団を多元化することはリスク回避になるし、いいと思います。

 

—ありがとうございました。

 

*****

 

サークルクラッシュ同好会ってネタ感満載のサークルだと思っていて、今回もちゃんと取材になるのかなあとか心配していましたが、実際に話を聞いてみると意外にも真面目(?)な活動をしていて、少し驚きでした。

自分もサークル選びのときに、この話を聞いておきたかった(笑)。

 

新入生のみなさんは新歓で大忙しかと思いますが、今回の取材も参考にして、後悔のないサークル選びをしてほしいなって思います。

『危ない』サークルには気を付けてね!

 

SeiZeeも…

 

ちなみにSeiZee編集部も新歓やってます。

詳しくはこちら

(SeiZeeは危なくないです、マジで。)

 

*****

 

取材に協力していただいた堀井さん、そしてサークルクラッシュ同好会のみなさん、本当にありがとうございました。

サークルクラッシュ同好会HP https://circlecrash.jimdo.com/

seizee編集部

seizee編集部

投稿者の過去記事

当メディア『SeiZee』の編集部です。
「読んだらちょっと、考えちゃう」をテーマに記事発信しています。

昨年末から、モスク、競馬場などへのインタビューに力を入れています。

PAGE TOP