【憲法の日だから】大手5紙の社説を徹底比較!!【護憲?改憲??】

社説は、新聞各社の「本音」が現れる場所と言っても過言ではありません。

事件や情勢の解説記事となることが多い社説ですが、その論調やスタンスは新聞各社により異なります。

メディアリテラシーの重要性が叫ばれる昨今。

各社の社説を比較することは、情報を客観的に判断し取捨選択する力をつけることができる絶好の方法と言えます。

 

さて、日本国憲法の施行から69年を迎えた今日、新聞各社はどのような社説を掲載したのでしょうか。

社説本文は、各新聞のデジタル紙面版でお読み下さい。

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朝日新聞 2016年5月3日

個人と国家と憲法と 歴史の後戻りはさせない

現行憲法のもとで、主権在民と代表民主制という「人類普遍の原理」に基づく社会の仕組みが日本に定着しているとする。
しかし、一方で、教育基本法改正を先駆けとした現在の憲法改正への動きがあるとし、それは国家が個人の自由に枠をはめたり、特定の価値観を押しつけたりしようとする動きであるとして批判している。

権力が理想とする国家像や生き方を、「国柄だから」と主権者に押しつけるのは筋が違う。それを許してしまえば、「普遍の原理」を社会に根付かせてきた歴史の歩みを、後戻りさせることになる。

と述べ、護憲への思いを再確認して締めている。

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毎日新聞 2016年5月3日

公布70年の節目に まっとうな憲法感覚を

憲法改正が現実味を帯びている今だからこそ、今一度あるべき憲法改正とは何かという原点に立ち戻って考えるべきという姿勢をとっている。
そして、年月とともに改正の声が出るのは自然としながらも、今の政治に改憲論議を任せられないという。国境や国籍を超える「基本的人権の理念」よりも「歴史や価値観」を優先し、過度のイデオロギー色をつけることで国論の二分を誘う手法は、国民本位の改憲論議とはほど遠いためである。
改憲論議は焦らず、社会の広範な同意と納得を目指すべきで、その際には、衆参両院のあり方の見直しなど、代議制民主主義の質の向上につなげる議論に絞ってみることを提案している。そして、

政治家のための憲法ではなく、国民のための憲法に。憲法の議論は、そのまっとうな感覚を持つことから始めたい。

と述べ、国民本位の議論を改めて求め、締めている。

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読売新聞 2016年5月3日

憲法記念日 改正へ立憲主義を体現しよう

国民主権、平和主義、基本的人権の尊重の3大原則を堅持しながら、21世紀にふさわしく、多くの目前の課題に的確に対応できる憲法にしていく必要がある。

と述べ、
国の最高法規であるからこそ、よりよいものに改正することは立憲主義の体現であると肯定的に評価し、国会の憲法審査会の停滞を招いている各党の対応を批判している。
そして、安倍首相を中心に進む改憲の現実的アプローチとして、民進を含む合意形成をする必要があり、そのためには9条改正を先延ばして、緊急事態条項や国会改革に絞った議論をすすめることを提案している。

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産経新聞 2016年5月3日

憲法施行69年 9条改正こそ平和の道だ 国民守れない欺瞞を排そう

現憲法は、一度も改正されていない。それは内容が完全だからというわけでは、決してない。憲法と現実世界の乖離(かいり)は、年々、大きくなるばかりだ。その最たる分野が安全保障である。

と述べ、中国・北朝鮮・ロシアの軍事活動を念頭に、「専守防衛」しか認めない現行の憲法は欺瞞(ぎまん)に満ちており、独立国の憲法とは言い難いと批判している。また、災害対策は待ったなしであり、緊急事態条項の憲法への創設も急がれると強く主張している。そして、それに反対する人びとを、誤った論法でレッテル貼りをしていると非難する。

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日本経済新聞 2016年5月3日

憲法と現実のずれ埋める「改正」を

もっと身近なところから憲法を眺め直してはどうだろうか

と述べ、現憲法と現実のずれが年々大きくなってきている中で、そのずれを正すために、立法、憲法解釈の変更、あるいは憲法改正といった手段を織り交ぜながら、冷静に対応することを提案している。例えば、緊急事態条項の必要性は認めながら、現実的な観点から「緊急事態は自然災害に限る」と明言することを主張している。
そして最後に、9条に固執する憲法論争からの卒業を説き、現実問題に即した憲法改正を提案している。

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最後に

この日本において、憲法とはどうあるべきものなのか?

自分と違う意見にも耳を傾け、それを糧として自分の考えをさらに磨いていく。

参議院議員選挙を控えた今年の、今日から、もっと「広く」考えてみませんか。

seizee編集部

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当メディア『SeiZee』の編集部です。
「読んだらちょっと、考えちゃう」をテーマに記事発信しています。

昨年末から、モスク、競馬場などへのインタビューに力を入れています。

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