男女別学 男女共学 どっちが優秀?

みなさん、男子校、女子校と聞いて何を思い浮かべますか??

男女共学の学校に通っていた人からすれば、未知の領域。

男子校のノリ、女子校のノリ、というような独特の文化があるというイメージだったり、
男女別学には有名進学校が多いというイメージだったり、その印象は様々かと思います。

あるいは、自身が、男子校や女子校の出身であるという人からすれば、
共学の人たちが自分たちの実態を知らず、あらぬイメージを抱いていると感じているかもしれませんね。

現在、時代の流れとして、男女別学校は減少傾向にあります。
これまで長い間、伝統的男子校/女子校として存在してきた有名進学校などで、共学化が進んでいます。

しかし、これまで長い間、男子校/女子校が有名校として実績を重ねてきたこともまた事実。

じゃあ実際のところ、どっちが優秀なの?どっちに進学すべきだったの?
子どもができたらどっちに進学させた方がいいの?

そんな疑問を持つこともあるのでは。

ということで、男女別学/男女共学それぞれのメリット・デメリットを少し整理してみましょう。

簡単にまとめると、下記のようになります。

別学 共学
メリット ・男女の特性(違い)に応じた教育ができる→学力向上につながる。
・異性の目を気にしないで、のびのびできる。
・学校外の人と恋愛関係になることが多く、共学校よりも幅広い文化に触れる機会となる場合がある。
・異性との接し方を身をもって学ぶことができる。
・別学よりも実際の社会の状況に近い中で集団生活を送ることができる。
・異性の目があることで校内で一定のモラルが保たれる。
デメリット ・異性との交流の機会が少ない。異性との接し方人を学ぶ機会が少ない。
・同質な生徒が多く、他者との相互承認を学ぶ機会が少ない。
・歯止めがないためにモラルが崩れる場合がある。
・男女で同じ授業を受けるため、男女の違いに合わせた教育内容にはできない。
・異性のことを気にして窮屈さを感じることがある。
・人間関係が校内で完結するため、学校風土とは異なる文化の人と接する機会が少ない。

(c.f.『なぜ男女別学は子どもを伸ばすのか』 2010年 日本男女別学教育研究会 中井俊已)

こうして見ると、どちらも一長一短あるということが分かってもらえるでしょうか。

別学校の一番のメリットは学力面で、男子なら男子に、女子なら女子に合わせたカリキュラムを設定できるということのようです。
有名進学校に別学校が多いのも頷けます。

反対に、共学校のメリットは、同じ空間に男子も女子も存在するという、実際の社会に近い形で生活が送れることだと言えます。
「コミュニケーション能力」や「自分と異なる他者と協働する力」が重要視される現代において、非常に大切な環境だと言えるでしょう。

じゃあ、現代においては共学校の方が優れていると言えるのか?
ということになりそうですが、
別学校でも、他校の生徒と交流する機会を積極的に作る動きの中で、
自分と異質な他者と協働したりコミュニケーションをとったりする機会は得られます。

むしろ、学校内でコミュニティが閉じている共学校よりも、そのような機会に恵まれていると言えるかもしれません。

じゃあ結局どっちがいいんだよ、と思うかもしれませんが、
それはズバリ、実際に通う子どもに合わせて、子どもの数だけ正解がある、ということです。

教育の多様性。
その1つの形として、別学も共学も選択肢として存在しておくべきではないでしょうか。

別学では現代社会に対応できないから廃止していこう。
という流れの中で、では、共学の環境では適切な学びを得られない子どもはどうすればよいのか。
社会に適応できない子として排除されるのか?
と、少し僕は危惧しています。

別学・共学に限ったことではありません。
中高一貫も、制服のある/なしも、定時制も通信制も…

どれか特定の教育が優れていて、すべての子どもがその教育を受けるべき、というものではない。
そんなものがあるんなら、とっくに広まっていますよね。

自分の子どもをどんな学校に通わせるか。

あるいは、本人に自分で通う学校を選択させる時に適切に資料を提示できるか。

教育は多様であり、その多様な選択肢の中から子どもに最適なものを子どもと一緒に選んでいく。

子どもの数だけ教育の形がある。

育てる親が、教師が、そのことを十分理解していることと、
教育を提供する社会が、多様な教育機会/選択肢を用意しておくこと。
この両方が大切なのです。

北川哲平

北川哲平【教育】

投稿者の過去記事

NPO法人ROJE/現代の寺子屋Tera school/ALL関西教育フェスタ/滋賀県立守山高校学校評議員など、教育の分野で幅広く活動中。世の中のあらゆるものを教育の視点から語り、読む人の教育の定義や日常の思考を広げる記事を執筆します。

PAGE TOP