「名古屋」がフェアトレードタウンに!!

 

2015年9月19日(土)午前11時。

名古屋・栄の久屋広場にて河村たかし名古屋市長の上機嫌な声が響いた。

 

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「みんなでやろみゃあ!フェアトレード!」という合言葉のもと、FTNN(フェアトレード名古屋ネットワーク)代表の原田さとみさんをはじめ、市民はもちろん、議会・首長の承認を経て名古屋市はついに、

熊本市に次いで国内2番目のフェアトレードタウンに認定されたのだ。

 

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(当日授与された認定証)

 

そもそも「フェアトレード」とはなにか。

「フェアトレードタウン」になったことでなにか変わるのか?

それまでの道のりや当事者である方々に話を聞いてみた。

 

フェアトレードとは、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指ざす「貿易のしくみ」を いう。(*FAIRTRADE JAPAN ホームページより)

 

例えば、コーヒーを例にして考えてみよう。

コーヒー豆、1ポンド(約435グラム)では、およそ50杯分のコーヒーになる。1杯500円とすると2万5000円の売り上げになる計算となる。ところが、1ポンドの豆を育てた途上国の生産者の手に渡るのは、このうちせいぜい130円程度と微々たるものである。つまり、途上国の人々は「安さ」を求めるために生産者のことはあまり考えず、劣悪な環境で働かせてしまっているのである。そこには人権や環境問題を考慮されるということも少ないのが現状である。こうした状況の解決策の1つがフェアトレードであるのだ。途上国と言われる国や地域の人たちがつくったモノを、長期的に適正な価格で買うことで、彼らの生活と生産を持続可能にすることができる。これがすべてではないが「フェアトレード」にはこのような側面が存在していることを多くの方には知ってもらいたい。

 

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そんな「フェアトレード」に取り組む名古屋市が認定されたフェアトレードタウンとはなんなのか。

「フェアトレードタウン」とは、市民、行政、企業、小売店、学校など街全体でフェアトレードを応援する市町村、群、県などの自治体のことを指す。

しかし、この「フェアトレードタウン」認定されるまでには思っている以上に難しい基準があるのだ。

 

〇基準1:推進組織の設立と支持層の拡大

フェアトレードタウン運動が持続的に発展し、支持層が広がるよう、地域内のさまざまなセクターや分野の人々からなる推進組織が設立されている。

〇基準2:運動の展開と市民の啓発

地域社会の中でフェアトレードへの関心と理解が高まるよう、さまざまなイベントやキャンペーンを繰り広げ、フェアトレード運動が新聞・テレビ・ラジオなどのメディアに取り上げられる。

〇基準3:地域社会への浸透

地元の企業や団体(学校や市民組織)がフェアトレードに賛同し、組織の中でフェアトレード産品を積極的に利用するとともに、組織内外へのフェアトレードの普及に努めている。

〇基準4:地域活性化への貢献

地場の生産者や店舗、産業の活性化を含め、地域の経済や社会の活力が増し、絆(きずな)が強まるよう、地産地消やまちづくり、環境活動、障がい者支援等のコミュニティ活動と連携している。

〇基準5:地域の店(商業施設)によるフェアトレード産品の幅広い提供

多様なフェアトレード産品が地元の小売店や飲食店等で提供されている。

〇基準6:自治体によるフェアトレードの支持と普及

地元議会がフェアトレードを支持する旨の決議を行うとともに、自治体の首長がフェアトレードを支持する旨を公式に表明し、自治体内へのフェアトレードの普及を図っている。

(FAIRTRADE JAPAN ホームページより抜粋)

 

このように市民はもちろん、一定数のフェアトレードを扱うお店、そして、議会や首長をまでも巻き込んでいかなくてはならないのである。

そんな難しい道のりをFTNN代表の原田さとみさんらは乗り越えてきた。

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(写真右がFTNN代表の原田さとみさん)

また、注目すべきところは次を担っていく「わかもの」もしっかり活動に移していたことである。

愛知商業高校ユネスコ部は「幸せのはちみつカカオ」というアイスを販売。食という観点から「フェアトレード」を考えるキッカケを創っている。

他にも愛知大学のSEEDという組織をはじめ自らフェアトレードについて学び、実行に移している学生の組織も多い。

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(愛知商業高校ユネスコ部の皆さんが開発した「幸せのはちみつカカオ」)

 

私自身、フェアトレードには少しだけだが関わってきた。

関わる前まではそのようなことを考えたこともなかった。

しかし、学んでいくと重要なことであると強く感じた。

社会全般、フェアトレードタウン名古屋を大きな視点で見るとまだまだ普及率は低いことだろう。目に見えにくい貢献かもしれない。

フェアトレードタウンに認定された今だからこそ、名古屋の真価が問われるのではないだろうか。

水野翔太

水野翔太【政治、社会、教育、文化政治】

投稿者の過去記事

言葉で様々な人に想いや意見を伝えていく。これは大変難しいことだと思います。しかし、言葉でしか伝わらないこともあります。私は政治や社会のこと地域のことをピックアップしていき、そのなにか、見えないけど感じ取れるものを皆さんに届けていき、議論もしていきたいと思います。
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