【年越し】サンタのふるさとから贈る、「五感」で楽しむ”本場のクリスマス”と”年越し文化”

こんにちは!

クリスマスが過ぎて、皆様いかがお過ごしでしょうか。もうすっかり年越しモードへと切り替わってますでしょうか?

僕はといえば、毎年欠かさず見ている年末特番をまったく見ていないせいか、はたまた12月中旬からクリスマス休暇に入ってしまったせいか、まったく一年が終わるという実感がないまま2016年を終えようとしています。

正直、テレビ番組やCMがどれだけ自分のなかに強く根付いてしまっているのかに驚いています。

あの、何の気なしにだらだらと眺める音楽特番を見ずして一年を終える気にはなかなかなりません。

普段テレビを見ないという方でも、何かふとしたきっかけで時を感じる瞬間があるのではないでしょうか。

そういった、仰げば尊しを聞くと無条件に切なくなってしまうような、年月が積みかさることでしか産み出されない文化的なものが僕の中にもしっかり根付いているのだなぁ、と

異国での生活を通してしみじみ感じております。

ということで、今回は文化繋がりで、フィンランドのクリスマスについて少し書いてみたいと思います。

皆さんフィンランドについでどのようなイメージを持っているか分かりませんが、フィンランドといえばクリスマス!という方も多いのではないでしょうか??

そうです、その通りです。フィンランドとクリスマスは切っても切り離せない関係。クリスマスはフィンランド人の心の中にも文化として強く根付いている存在です。

何せあのサンタクロース村がありますからね。

諸説あるようですが、ここフィンランドでは一応サンタクロース村にいるサンタが本家本元ということになっております。

先日、ヘルシンキ大聖堂でクリスマスツリーの点灯式が行われた時に、ゲストとしてサンタクロースが出席していたのですが

『サンタクロース村からはるばるやって来ていただきました!』

という紹介がありました。

クリスマスイブの日以外でも、サンタクロースさんも、お忙しいんですね。

話が少しそれてしまいましたが、とにかくフィンランドは他の欧米諸国に負けず劣らずクリスマスを大切にしている国のひとつです。

フィンランドのクリスマスはクリスマス当日の丁度一ヶ月前から始まります。

そのあたりから街はクリスマスムードに染まり始め、お店だけでなく各々の家庭もイルミネーションを飾り始め、その景色の中に溶け込みます。

プリクリスマスパーティーなるものを開く人も多くいて、僕の回りの大学生達はクラブにいったりホームパーティーを開いたり各々楽しんでいるようでした。

また十二月にはいると、ヨーロッパのクリスマスの風物詩ともいえるクリスマスマーケットが始まります。

三畳?ほどの小さな小屋が広場や通りにいくつも肩を並べて、サンタの人形やマグカップなどの小物、チーズやホットワインなどの食べ物、ほかにもインテリアやネックレスなど本当にたくさんの種類のおしゃれグッズを目にすることができます。

子供達やカップル、友達同士など様々な人たちがマーケットの雰囲気を満喫し、氷点下の寒さにもかかわらずとても暖かみのある光景を横目に

これが本場のクリスマスかぁ

と、目を輝かせてクリスマスマンスをたっぷり楽しみながら、いよいよクリスマス本番、イブを迎えました。

が、、、

何も、ない。。。

文字通り、本当に何もありません。

全交通機関4時にストップしてしまいました。コンビニもスーパーもその他色んなお店が朝から閉店か早々と店じまいをしてしまいます。

もちろんクリスマスマーケットもなし。

イルミネーションはかろうじて光っているものの、街は神妙な静寂に包まれていました。

僕が観光客として本場のクリスマスを楽しみにワクワクドキドキで来ていたら、きっと失望のあまり寝込んでしまっていたでしょう。

そう。いままでの活気に溢れたクリスマスムードはフィンランドのクリスマスのたった一面にすぎず、この街を包む神妙な静寂こそがフィンランドの本当のクリスマスの姿なのです。

フィンランド人達は街に繰り出さず、どこにいっているかといえば、、

もちろん家です。マイホーム。

ほとんどの人がクリスマス休暇を迎えているので、家族みんなで思い思いに家を飾り付けて、豪華なご飯をつくって、家族水入らずな時間をゆっくりと楽しむそうです。

こうしたクリスマスの過ごし方は、キリスト教と関わりの深いヨーロッパ諸国の多くではごくごく一般的なクリスマスの過ごし方だそうで、日本で恋人と過ごしたり友達と飲み会に繰り出したりするのは彼らにとっては少し違和感があるのかもしれませんね。

また、フィンランド人の友人からこんな面白い話を聞きました。

『洋楽にはポップチューンで明るいクリスマスソングが沢山あるだろ?あんなものは僕からしたらまがいもん。哀愁漂うようなちょっと切ないクリスマスソングを聞くと、あぁ今年もクリスマスの季節が来たなぁって思うよ。』

個人的にはフィンランドの曲は全体的に切な目だと思うのですが、とにかく、こうした言葉からも感じ取れるように、彼らにとっての
クリスマスは一年の終わりを感じさせるような、荘厳、という言葉がよく似合うような、とても大切な一日なのかもしれません。

 

冒頭の話に戻りますが、僕が年末特番ラッシュを見ながらふいに一年の終わりを振り替えってしまうように、彼らの多くにとってはクリスマスという日は心の奥底に染み込んだ、生まれてからずっと積み重ねてきた五感に語りかけるようなそんな日なのでしょう。

日本のクリスマスがまがい物だとは言いませんが、クリスマスという日に込められた意味や深さは、僕らの想像するそれとはまったく違うものになっていることは間違いありません。

僕にとっても普段とは少し違う日ではあったとしても、特に強い思い入れを感じずその年々の流れに合わせて何気なくクリスマスを過ごしてきたので、なんだかとても新鮮でした。

さて、もうあと少しで一年も終わりを迎えますが、年越しをNYで花火バンバンうち上がっているのをよそにどんちゃん騒ぎで楽しむ人もいれば方や海の向こうでは除夜の鐘を聴きながら神妙な気持ちで過ぎた一年、これから迎えるであろう一年を噛み締める人もいます。

皆さんは今年の年越しは、どう過ごしますか?

何気なく過ごしているその時間、何の気なしに感じているその感覚、それらは他の人からしてみれば、全くの異文化なのかもしれません。

一年に一回の特別な時間、一度自分のなかに無意識に根付いている自分なりの文化を意識しながら、過ぎた一年に、送ってきた今までの時間にゆっくりと思い馳せることができれば、もしかしたら次の一年、良いスタートが切れるかもしれませんね。

それでは、よいお年を。

 

射場康輔

射場康輔

投稿者の過去記事

京都大学教育学部三回生。現在フィンランドヘルシンキ大学にて一年間の交換留学中。主なフィールドは教育で、子供達を幸せに出来る教育の形とはなにかなどをぼんやりと考えながらも、フィンランドのスローライフを満喫することが目下の目標になりつつもある。

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