お騒がせ業界の名誉挽回!?パジャマガールの見た一年【荒西友里】

SeiZeeアドベントカレンダー企画17日目です!

 

おはようございます。パジャマガールこと荒西友里と申します。
早いもので今年も残すところあと僅か。ついこの間2015年になったばかりな気さえしていたのに…加齢でしょうか。矢どころか弾丸の勢いで過行く時の速さに物悲しい気持ちになってしまいます。それに重ねてニュースと言えばどこか付きまとう暗いイメージ。相次ぐ事件に日本の将来を憂う人も多いはず。それでも終わりよければ全て良し、ここらで心機一転ガッツのあるニュースをお届けしたいなと。そんな訳で、何かと騒動の続いた業界にて名誉挽回に努める会社・団体の「厄落とし事業」に注目します。その量あまりにも多いので事業領域は「睡眠」に絞ってご紹介。
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3位のニュース・・・理化学研究所(理化学研究所ライフサイエンス技術基盤研究センター)

近年のお騒がせ団体と言ったらここの右に出るものはないでしょうと。皆さんご存知の某万能細胞で一躍汚名を馳せることとなってしまった「理化学研究所」です。事件が起きたのは去年のことですが、STAP細胞のES細胞確定や、小保方女史の博士号取り消しなど、今年も何やかんやと世間の関心を集めました。彼女の行いもさることながら、持ち上げるだけ持ち上げて谷底に突き落とす報道機関の手の平返しにも呆然とさせられたというか何というか。ともあれ一角の不祥事で飛び火を食らった理研ひいては全国の研究機関及び大学は、中々苦しい数年だったのではないかと思います。
さてそんな理研ですが、さすがは100年近く続く歴史ある研究所。STAP騒動で大打撃を受けてもなお、たくさんの研究成果を出し続けています。中でも「睡眠」的に注目したいのは、「小児慢性疲労症候群」の患者の脳活動状態を明らかにしたこと。Yahooニュースなどでもさんざん取り上げられていたのですが・・・ん?慢性疲労症候群って何ぞ?の人も多いかと思うので少しだけ。
見て字の通り、ずっと重度の疲労状態が続く中々重い病気なのですが、要は半年くらいずっと風邪ひいていると想像してもらえばイメージし易いのではと。この病気、これまで原因不明と言われてきたのですが、どうやら脳に問題があるのではと注目した研究者らが患者の脳を調べに調べ、ようやく科学的に根拠を突き止めたという訳です。研究結果によると、どうやら前頭葉の過活動がキーワードだそう。人一倍脳を使えばそりゃパンクもするってもんです。
ちなみに慢性疲労症候群は睡眠障害を併発していることが多く、いずれも脳機能に異常が認められる病気であることから原因や治療の解明が困難だとされてきました。そんな中、患者の脳活動状態を明らかにした今研究によって、病態の解明や治療法の開発などが期待できるというとても素晴らしいニュースでした。
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2位のニュース・・・味の素

突然ですが、私個人的に「味の素」ってすごいと思うんですね。何がって、不祥事が多い食品業界において、ここ数年さしたる不祥事がないのですよ!!当たり前のようかもしれませんがホントすごい。「いや、それなら味の素自体は今回のお題と関係なくない?」と思うかもしれませんが、お騒がせ無法地帯の食品業界において潔癖を貫くなんて、それってむしろ業界のイメージアップを支えまくってません?というのが「食品業界における厄落とし」だなと思うわけです。それもね、今年は特に新年早々マクドナルドが日本中を騒がせまくったじゃないですか。あの事件の大本は異物混入ですが、マクドナルド自体もともと化学調味料の含有についても何かと指摘されていました。それから記憶に新しいのは加工肉業界。ハム等に発がん性の疑いというニュースが世間を震わせましたが、そこでも化学調味料が話題になった等、化学調味料および添加物は何かと問題視され易いのが実情です。ただでさえTPP合意もあって食品の値上げで業界は中々苦しい状況の中、化学調味料を扱う会社が「安心と安全の味の素」と言わしめせる信用を得続けている、これはただ事じゃないなと思うわけですよ。
そんな味の素ですが、健康食品にも力を入れ始めましたね。中でもそのトップ枠で大きく売り出されているのが「グリナ」という健康食品。こちらは食品というか、薬やサプリメントに近いもので、アミノ酸の「グリシン」を含んだ睡眠補助食品のようです。恐らく粉末タイプ。筆者としては、また中々見るに怪しい商品開発に手を出し始めたなと。どう見ても何かうさん臭い。でもこのうさん臭さと信頼性を同居させちゃう辺りが、味の素の味の素たる所以だなと思います。全力で褒めていますよ。そんな、やや「これ本当に効果あるの?(笑)」な側面が否めないような気がする「グリナ」ですが、確かにグリシンは睡眠に効果的だという研究はちゃんと存在し、理論上深い眠りを得ることに繋がると言うのは間違いなさそう。通常の睡眠薬と違い医薬品じゃないので、その分副作用や依存性なども見られないと思いますし、気軽に試せるものになっているなと感じました。
とは言えね、本当に信憑性があるのだろうかと。やっぱりその懸念は残っちゃう訳です。けれどこの「グリナ」、味の素はかなり本気で売り出してきているなと感じたのが、その広告量もさることながら、大々的に睡眠調査をしちゃったことです。今月その調査結果が発表されましたが、そこで「20代~30代の7割以上が不眠症の疑いアリ」ということが分かり、Yahoo!ニュースなどでも大きく取り上げられました。その原因は仕事や育児の忙しさなどありますが、どうも就寝直前までスマホを使用していることもかなり大きな一因になってそうとのことで。半ば徹夜で原稿書いている筆者フルボッコ。
ともあれ、良いものを売りたいという味の素がそこまで力を入れている「グリナ」。企業努力をビシバシ感じます。大手企業が睡眠のマーケットにまで参入してきた嬉しさも含め、今後要注目。
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1位のニュース・・・IDC大塚家具

出ましたよ、今年お騒がせ企業No.1。親子喧嘩の家具屋という異名をほしいままにしたIDC大塚家具。騒動の結果、先代勝久氏に代わり、再び社長に就任した久美子氏ですが、彼女相当のやり手だなと思わされますよね。ある意味ニュースをジャックして丸ごと大塚家具の宣伝媒体にした上に、ここぞとばかりに売り上げも株価も爆上げさせるというから末恐ろしい。従来の会員制などの堅苦しいイメージからカジュアル化へと舵を切るのに見事成功した大塚家具。早速店舗に訪れてみましたが、高級感と親しみやすさがうまく調和していっそう心安らぐ空間になっていました。うまく言えませんが、レストランからファミレスになったイメージ。本当うまく言えてない・・・。
さてさて大塚家具、お家騒動のイメージを払拭するというより逆手にとって様々な事業改革をしていますが、どうも「睡眠」に結構な心血を注いでいるようなのです。まずは今年3月にオープンした「Good Sleep factory(ぐっすりファクトリー)」。各メーカーの良質なベッドを沢山扱っている大塚家具にとって、やはり「ぐっすり眠れる」ことは相当な売りだった模様、とうとう「睡眠専門店」を作っちゃったようです。それも自社の社員に睡眠のイロハを徹底的に勉強させ、実に800人以上のスリープアドバイザーなるものを輩出したというから、その意気込みたるや間違いなく本物でしょう。実際その反響は大きかったようで、各地域で「Good sleep fair」を開くほど。筆者もフェアに行きスリープアドバイザーの方に話を伺ってきましたが、本当によく勉強されている。
ただ・・・ただね、せっかくいいフェアでポテンシャルも相当高いのに、若干わかる人しか分からない感は否めないなぁと。睡眠について基礎知識がある人がターゲットなのかなとも思わなくもなかったのですが、頂いた雑誌などを見るに「誰でも気軽に体験できる睡眠」を目指しており、そしてかなりそれに近いとこまで来ているのではないかと思いました。めっちゃいいよ、大塚家具。縁もゆかりもないのに回し者になってしまうほど。
さらに大塚家具は電気機器メーカーオムロンの子会社、オムロンヘルスケアと提携して、「温活×睡眠」というプロジェクトも行っています。オムロンヘルスケアは睡眠黎明期の頃からガッツリ睡眠事業を行っていましたが、この二社が組むことでかなりの経済効果も期待できそうだなと、ニヤニヤが止まらず3大ニュースの堂々たる1位にノミネートしました。

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最後に…

そんなわけで、今回はお騒がせ業界の中で誠心誠意事業に取り組む3つの団体に注目してみました。企業努力を伝えるという構成上、どうしてもその団体のプロモーション的な要素が強い記事内容になってしまいましたが、マ・ジ・で、筆者は各団体に縁もゆかりもないです。むしろコネ欲しい。そしてね、この3つの団体も心から応援しているのですが、今回紹介していないだけで近年、特に今年は「睡眠」に関する商品やサービスを展開し始めた企業が凄く多かったのです。多いし、本当に名だたる有名企業が…!って感じで、個人的に睡眠という市場に可能性を感じまくりの筆者にとってはとても嬉しい一年だったわけです。今後、絶対伸びてくるよ、睡眠。だって世の中眠っていない人はいないわけですから。三大欲求の一つに関わらず、食事や排せつよりも蔑ろにされることが多いわサービスや商品が少ないわと不憫なのが睡眠ですが、それだけ他分野と肩を並べられるだけの伸びしろがあると思うんです。
なので、私も何か「睡眠」の将来性の周知に一役を買いたいなと。そう思って今、関西の学生が中心となって「眠りの博覧会」というイベントを2016年夏に開催予定で企画しているわけです。博覧会という名前の通り、「睡眠」に関係した自慢のサービスや研究を持つ産官医学すべての領域を洗いざらい集めており、そしてそれをいかに「わかりやすく」「面白く」「おしゃれに」皆さんに体験していってもらおうかというのがテーマ。その代表を務めるからにはやはり妥協せず、そして一人でも多くの人に楽しんでいってもらうのが今年の抱負かなとのことで、今回紹介した各企業・団体には負けない気概で臨んでいます。
ちなみに、それと並行させている「AtPajama」というパジャマ姿で町を駆け回る撮影プロジェクトの成功祈願も込めてその写真を!
そんなあざとさならどこにも負けない荒西ですが、来年もよろしくお願いいたします。
と形ばかりの締めの挨拶をしたところで、ご拝読ありがとうございました。それではおやすみなさい。

荒西 友里【睡眠,心理学,日本文学,思想】

投稿者の過去記事

「パジャマが制服」な青春時代を過ごした元不登校&睡眠障害児。外でパジャマを着ている女子大生がいたら声をかけてくれると嬉しさのあまり深夜テンションで喋り倒しますのでご注意ください。日本の将来を考えると不眠症まっしぐらという皆さんとは是非いいお茶が飲みたいです。
≪こどもの睡眠障害当事者団体 おひさまの家≫
ohisamanoie@outlook.com
≪眠りの博覧会≫
http://www.facebook.com/nemurinohakurankai
≪「パジャマ×外」のアート撮影企画 At Pajama≫
Twitter:@PajamaAt

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