福田恆存から学ぶー②安倍政権の強行採決は独裁なのか。いや・・・

前回、民主主義について触れましたが、今回は民主主義に対する恆存の意見です。

以下少し長いですが、引用させていただきました。

 

数の横暴を容認する民主主義

「議会民主制というのは、いくら話し合いをやっても通じない場合、決をとって多数のものの意見を取るということであって、お互いに通じないときにいつまでも話し合っていたら議会は空転してしまいます。だから、決を取るのです。ところが日本ではこんな時には必ず野党側が審議拒否という手段を使う。そこで仕様がないから与党が単独採決をやりますと、これはけしからん、少数者の意見を尊重しろと新聞はいう。だが少数者の意見は尊重するけれども、尊重した上で多数側に軍配があがるのが民主主義の原理であります。したがって野党側が審議拒否をするというのは、国民が彼らに委託した審議権を拒否したということですから、サボタージュをしたわけです。ですから当然非難は彼らに向けれらるべきなのですが、それには向けられない。そして民主主義は話し合いだという解釈だけががまかり通ってしまうと、どうにもならなくなってくるものです、このように民主主義という言葉自体が曖昧に、あるいはかってにつかわれているというのが今日の日本の現状です。」

 

福田恆存が生きた日本と現代の日本の状況にまったく当てはまるのではないかと思います。
メディアや野党は、民主主義の否定と言うが、果たして本当にそうなのか?強行採決は民主主義の否定なのか?

 

これについては、情報の受け手もきちんと考えなくてはいけないと思います。タイトルにも書きましたが、民主主義は数の横暴を認める制度だとも言えます。

 

安倍政権はナチスドイツだ!という意見も目にしますが、ナチスについても、彼らは、民主主義の制度のもとで生まれました。民主主義で選んだ指導者が独裁者となり、民主主義を否定する可能性すら民主主義にはあるということも、また考えなくてはならない一面だと思います。

 

引用―『人間の生き方、ものの考え方』 福田恆存

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