幸せになるために守るべきたったひとつのルール

はじめまして。鈴木沙織(すずきさおり)です。

急な質問をして申し訳ありませんが、皆さんに聞いてみます。

「あなたは今、幸せですか?」

こう聞かれたとき、あなたはどのように答えるでしょうか?

物質的な豊かさよりも、精神的な豊かさが必要とされるようになった現代。

2015年国連は、世界の幸福度についての調査報告書「WORLD HAPPYNESS REPORT 2015」を発表しました。

報告書によると、1位はスイス、2位はアイスランド、3位以下はデンマーク、ノルウェー、カナダと続きました。日本は46位。

幸福度の高い国は、平均寿命が長い、社会福祉が充実していて寛容度が高い、人生の選択肢の幅が広い、1人あたりの国内総生産(GDP)が高いなどの特徴がありました。

国連は、「国民総幸福量」で発展の度合いを測るブータンでの提言を受け、2012年の国連総会で3月20日を「世界幸福デー」に指定しました。

ブータンは、世界で比較的幸福度が高い国として知られています。

「国民総幸福(GNH=Gross National Happiness)」ーーー。

これまで、世界中の経済学者が、幸福になるためには物質的な発展を遂げることが重要だと言ってきました。

しかし、ブータンは物質的な成長を積むことが必ずしも成長に結びつくわけではない、と主張しています。

それで、ブータンはこれまでの概念に対して、その発展の度合いを測るのにGDP(国内総生産)ではなく、GNH(国民総幸福量)を用いたそうです。

ブータン第四代国王のジグミ・シンゲ・ワンシュクは、豊かであることが必ずしも幸せにつながらないが、幸せであると段々豊かであると感じるようになる、と言っています。

これは、一般的な発展が、経済成長を最終目的として強調されるのに対し、GNHの概念は、物質的な発展と精神的な発展が共存して相補的関係になり、強化されていったときにはじめて、人間社会の発展が起こるものだという考えに基づいているものです。

実際、ブータン政府がGNHを掲げた結果、自給自足や貧富の差の減少を促すことに成功しました。しかし、2015年にブータンで幸福度調査を実施したところ、幸せ度10点満点のうち、5点だと答える人も少なからずいたようです。

ブータンでは今、幸せの定義が揺れているのが現状です。

そこで多くの人が疑問に持つのは、「幸せ」は測れるのか、ということでしょう。

健康や経済的な安定、物質的豊かさ、家族や友人などの周りの人との関係、生活環境、あるいは生きがいとなる目標や趣味を持っているかどうかなど、個人が幸せになる要素は幅広い。

また、「幸せの尺度」は人それぞれです。

かつて、「幸せの尺度」において言及したある一人の研究者がいました。それは、世界銀行やIMFで働いてきた国際経済・開発問題の研究者、キャロル・グラハムです。

グラハムは、職業柄、社会の幸せの尺度を測るということを熱心に研究してきたそうです。また、彼女は「幸福の経済学」という本を著しており、そこで彼女はこう主張しました。

「幸福は、経済学者や心理学者がそれを考察対象とする以前から哲学的な思想のテーマだ」と。

この本では幸福を、ベンサム的な意味(快楽や幸福をもたらす行為が善であるという考え方)とアリストテレス的な意味(最も価値の高い善きものとしての最高善)の両面から捉えています。

本書によると、1人あたりのGDP(国内総生産)が概ね3万ドルを超えると生活満足度とのあいだに明確な関係はなくなり、それがアリストテレスの幸福概念と一致するそうです。

日本においても、幸せの定義は人それぞれ。ホームレスであることが幸せだという人もいるし、人里離れた村で1人で孤独に暮らすことが幸せだ、と感じている人もいます。

結局、幸せは個人が幅広い選択肢を持ち、自らの意思でその中から選び取ることにかかっていると私は思います。

それは勿論、日本にいても、ブータンにいても、アメリカにいても変わらない、普遍的な原理なのでしょう。

今、幸せに感じている人は世界中にどのくらいいるのでしょうか?

私は、世界中の皆が幸せであってほしい、と願っています。

【鈴木沙織】

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