【特集】愛国心って何ですかって、偉い人たちに聞いてみた。

ダイジェスト

 

 

昨今多く聞こえるようになってきた言葉の一つ、「愛国心」。

 

内閣府が2015年3月21日付で発表した「社会意識に関する世論調査」で、「国民の間に『国を愛する』気持ちをもっと育てる必要があるかどうか」を尋ねたところ、75.8%が「そう思う」と回答しました。

 

もっとも、「国を愛する」や「愛国」という意味が、単に「生まれた場所に誇りを持つ」という意味を超えてネガティブに捉えられてしまうこともあります。その傾向は、大戦期に「国のために死ぬ」ことが美しく捉えられたことに対するアレルギーの結果であると言えるでしょう。

 

それでは、本当の・・・と言うより、実際の愛国心とは一体何なのでしょうか。

 

この問いに対する唯一絶対の答えを導き出すことに成功した人間は、史上一人として居ないような気がします。
そこで、ひとまず今回は、世界の偉人達がなにをどう考えていたのかをまとめてみました。

 

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「人間最高の道徳はなにか。愛国心である」

ナポレオン像

By:ナポレオン・ボナパルト(1769~1821 フランス第1帝政の皇帝)

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「ナショナリズムは小児病である。それは国家の麻疹(はしか)である」

「英雄主義の強要、無分別な暴力、そして致命的なナンセンスの数々。愛国心の名の元に行われたこれらを、私は心の底から憎んでいます。」

Einstein

Einstein


By:アルベルト・アインシュタイン(1879~1955 物理学者、ノーベル物理学賞受賞)

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「憂国の士という連中がいて、彼らが国を滅ぼすのだ」

勝海舟

勝海舟


By:勝海舟(1823~1899、武士、政治家)

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「愛国心と言う卵から、戦争が孵化する」

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By:ギ・ド・モーパッサン(1850~1893 フランスの小説家、『女の一生』など)

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「人類から愛国心を叩き出してしまわないかぎり、あなたがたは決して平穏な世界を持たないだろう」

「愛国心とは、自分がその国に生まれたという理由で、その国が他よりも優れているのだとあなたに信じさせるものである」

George Bernard Shaw 1856-1950, Irish Playwright, Nobel Prize in Literature, 1925

George Bernard Shaw 1856-1950, Irish Playwright, Nobel Prize in Literature, 1925

By:バーナード・ショウ(1856~1950 アイルランド出身・戯曲家、劇作家、ノーベル文学賞受賞)

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「日本の為に日本を愛するに非ずして義の為に日本を愛するのである…

此愛国心のみが永久に国を益し世界を益する愛国心であると信ずる」

内村鑑三

内村鑑三

内村鑑三(1861~1930 キリスト教思想家、1891年の不敬事件で有名)

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「わたしにとって愛国心は人類愛と同一である。わたしは人間であり、人間的なるが故に愛国者である」

mahatma gandhi

mahatma gandhi


By:マハトマ・ガンジー(1869~1948 インド独立運動の指導者)

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「愛国心とは、ならず者たちの最後の避難所である」

サミュエル・ジョンソン

サミュエル・ジョンソン


By:サミュエル・ジョンソン(1709~1784、イギリスの文学者、「英語辞典」(1755年)の編集、シェイクスピアの研究が有名)

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「今日の大きな悪魔は愛国心、愛国心が大戦をもたらすのだ」

「もし私の住んでいる国が侵略されたなら、私も他の人びとと同様、立派に犠牲的精神をふるって行動を共にする。
しかしながら、なにがなんでも祖国を愛せよというのは、反対せざるを得ない。
それはナチズムになれということだ。そのとき私は遠慮なく祖国から出て行くつもりだ。」

チャールズ・チャップリン

チャールズ・チャップリン


By:チャールズ・チャップリン(1889~1977 イギリスの映画俳優)

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「反対の声があろうがなかろうが、人々を政治指導者の望むようにするのは簡単です。
国民にむかって、われわれは攻撃されかかっているのだと煽り、
平和主義者に対しては、愛国心が欠けていると非難すればよいのです。
そして国を更なる危険にさらす。このやりかたはどんな国でも有効ですよ」

ヘルマン・ゲーリング

ヘルマン・ゲーリング


By:へルマン・ゲーリング(1893~1946 ナチス・ドイツのヒトラーに次ぐ有力者、ニュルンベルク裁判での発言)

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「最高の愛国心とは、あなたの国が不名誉で、悪辣で、馬鹿みたいなことをしている時に、それを言ってやることだ。」

Julian Barnes

Julian Barnes


By:ジュリアン・バーンズ(1946~、イギリス・イングランドの小説家)

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「愛国心とは喜んで人を殺し、つまらぬことのために死ぬことだ。」

「愛国者は常に祖国のために死ぬことを口にするが、祖国のために殺すことについては決して語らない。」

Bertrand Russell

Bertrand Russell

By:バートランド・ラッセル(1872~1970哲学者、ノーベル文学賞受賞)

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「愛国心とは、道理を超えた自国崇拝である。」

George Jean Nathan

George Jean Nathan


By:
ジョージ・ジーン・ネーサン(1882~1958、アメリカの演劇評論家)

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「愛国者と売国奴で国が真っ二つ。おまけにどっちがどっちか誰にも分からない。」

バートランド・ラッセル

By:マーク・トウェイン(1835~1910、アメリカの作家、『トム・ソーヤーの冒険』の著者)

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「実は私は「愛国心」といふ言葉があまり好きではない。
何となく「愛妻家」といふ言葉に似た、背中のゾッとするやうな感じをおぼえる。
この、好かない、といふ意味は、一部の神経質な人たちが愛国心といふ言葉から感じる政治的アレルギーの症状とは、
また少しちがつてゐる。ただ何となく虫が好かず、さういふ言葉には、できることならソッポを向いてゐたいのである。
この言葉には官製のにほひがする。また、言葉としての由緒ややさしさがない。どことなく押しつけがましい。
反感を買ふのももつともだと思はれるものが、その底に揺曳してゐる。
では、どういふ言葉が好きなのかときかれると、去就に迷ふのである。
愛国心の「愛」の字が私はきらひである。
自分がのがれやうもなく国の内部にゐて、国の一員であるにもかかはらず、その国といふものを向う側に対象に置いて、
わざわざそれを愛するといふのが、わざとらしくてきらひである。」

Yukio Mishima

By:三島由紀夫(1925~1970、日本の作家)

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確実に、続く・・・。

徐東輝

徐東輝【政治】

投稿者の過去記事

若者と政治をつなげるivote関西代表。ダボス会議グロバールシェイパー。京都大学法科大学院生として学ぶ傍ら、政治教育・メディアのあり方を探っています。日韓×憲法の視点で執筆中です。

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