☆大阪W選挙☆今考えて欲しいこと☆

大阪で府知事と市長のダブル選挙が目下行われている。筆者は、静岡から遠望している。そのため、大阪の人々の息づかいを直接感じられるわけではないし、肌で感じ取っている人らと比べると月とすっぽんほどもその理解に乖離があることは想像に難くない。そのため、大阪ダブル選挙の政策や政局に関して、著述することは避けようと思っていた。しかし、どうしても気になる報せを掴んだ(seize)ことで、筆を取らずにはいられず、今、SeiZeeの読者と向かい合っている。

 

 

その気になる報せとは、「SEALDs KANSAIが反おおさか維新の会の立場で、自由民主党の推薦候補を応援している」ということだ。このカッコ内の前段も検証するとおもしろいであろうが、驚くべきは後段部分である。自民党の安全保障関連法案にあれほどまで強固に反対していたSEALDsが自民党推薦候補を応援しているという事実は天地がひっくり返ったかのようである。

※あくまで推薦ということには留意が必要。

 

さて、ここで留保条項を設ける。1)SEALDsがとある党からの支援を受けているという話、2)同じく特定の政治団体から支持を受けているという話、3)同じく特定の組合から支持を受けているという話、を考慮しないということだ。「何故だ? 都合が悪いのか?」という問が当然発生するであろうから前もって応じよう。正直、どうでもいいからだ。あくまでSEALDsという現れ、現象に興味があるのであって、判然としない疑念に向き合うのは好みでないからだ。

 

 

翻って考えてみればSEALDsの行動は筋が通っている。SEALDsはその前身SASPL当時から何となく反民主的で反平和主義的なものへの服従を拒否し続けていると、私は捉えている。そしてその服従拒否をデモンストレーション(示威行動)で表現している。私個人はその主張の確からしさは抜きにして、彼らの行動を賞賛したい。ところが、SEALDsが自民党の推薦候補を事実上、応援していることに対して、おかしいという意見が大半を占める。

 

私は思う。SEALDsを批判するよりもまず自民党がなぜ共産党が推す候補に推薦を出しているか、ということを考えるべきだと。

 

SEALDsがなぜ自民党推薦候補を応援するか。そのさらに深層で、自民党が共産党と手を組んだ、あるいは自民党がおおさか維新の会と対立している構造と理由に目を向ける必要があろう。

 

それこそがこの話題の論点ではないだろうか。つまり、SEALDsがなぜ自民党推薦候補を支持するか、ではなく、なぜ自民党がおおさか維新の会と対立するかという点だ。橋下氏のおおさか維新の会は、自民党と近い政治思想を持っていると言われている。だとしたら、対立する理由はない。ところが現実は違う。ここが極めて重要なのだ。自民党がおおさか維新の会と対立する構造と理由を掴めば、SEALDsが自民党推薦候補を支持する理由がわかろう。いや、精確に言えば、SEALDsがおおさか維新の会に対する理由が分かるだろう。

 

これの思考は読者に委ねる。

 

話は大きく変わるが、SEALDsの活動を私個人は極めて高く評価している。とは言っても、理念に賛同しているわけでは必ずしもない。評価の理由は簡単。声をあげているからだ。意見を表明しているからだ。インターネットの普及で、根も葉もない言説が流布されるようになったのは極めて大きな害だが、人々が容易に自己表現と意見表明できるようになったことは、言うまでもなく重要な利益だ。

 

ところが、残念なことにいまだに意見表明や政治談義は「かっこわるい」という風潮がある。そんな社会で声を上げたSEALDsにどうしても否定的になれない。がんばってもらいたい。

 

そこで意見表明の仕方に、私は管見ながら、ヘンリー・ソロー、マハトマ・ガンディー、マーティン・ルーサー・キング・Jr.、ハワード・ジンらの「市民的不服従」を参考にしてもらいたいと考えていることを最後に述べ、終わりとする。

斉藤亮太【思想・哲学・宗教、政治、文化】

投稿者の過去記事

私に「社会不適合者だ!」と言ってくる人がいますが、それならば社会が私に合わせればいい。え? 合わせられない? そんなに能力低い社会なら変えないとねぇ。
座右の銘「まず疑ってかかるのが科学です」ー

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