政治分野を飾った良記事から覗く、致命的な2015年。

時は得難くして失い易し

 

好機はなかなかめぐってこないもので、たとえ来たにしても油断をするとすぐ去ってしまうことの意

 

皆さん、こんばんは。

それと、最後にも言いますが、良いお年を。

 

良いお年を

 

この、日本古来のご挨拶には、実のところ幾つかの背景がありまして、

と言いますのも、

その昔の民衆は、新年を迎えるため、

それまでツケで購入していた日用品の代金の精算であったり、

溜まりに溜まった家中のけがれを落とすための大掃除であったり、

それまでの1年間の無事と、これからの1年間の安泰を祝して催す小さな宴会の準備であったり、

とにかく「締め」としてこなさなければいけない事が多く、

これらのすべてのことを念頭に、

「今年もいよいよ終わりですね。大晦日を迎えるまでいろいろ大変でしょうが、お互いにがんばりましょう。

無事大晦日が迎えられますように、夜逃げなどしなくて済むように、どうぞ貴方にとって、良いお年となりますように。」

 

・・・と、激励の意を込めて、互いにご挨拶したわけです。

 

090925-06

 

ふむふむ。

奔走する師走の民衆の姿を、こんな小さなご挨拶にも見て取ることができる。

こういうのって、日本の文化の素敵なところですね。

 

神は細部に宿る

 

建築は、おおまかな造形以上に、細部の纏まりと美しさこそが、全体の核心となることの意

 

・・・だなんて、いつの日か建築界の巨匠がのたまったようですが、

その真理を、日本文化という全体と、その中に存在する一つのご挨拶という細部の関係性にさえ、感じることができる。

恐らく、このような究極に正しい「言葉」って、どこにでも妥当したりするのでしょう。

(どこにでも妥当するゆえに、究極の正しさを持つと言えるのかもしれませんが。)

 

つまり、「神は細部に宿る」って、

文化であれなんであれ、政治であれ本当になんであれ、どんな分野にも妥当するんじゃないかなって言いたいのです。

そして、少しジャンプが激しく感じられるかもしれませんが、

師走の民衆の生き方に、日本文化の本質を見出すように、

 

ミャンマーの若者の一声に、民主主義の核心を見出し、

安保法制における一議論に、日本政治の制度と性格や、

時に、20世紀の教訓を顧みない現状と、国際情勢に関する日本人の思考的欠陥を見出す。

 

その必要性が、あるんじゃないかなって、思っています。

 

(20世紀の教訓が何であり、どのような思考的欠陥があるのかは、実際に記事を読まない限り、辿り着けないかと思います。私情ですが、京都大学の誇る国際政治の権威に挑んだ、一人の編集員による良質な記事、前後編に分けて最後においてあるものですので、他と併せて、是非ともゆっくり、お読みください。)

 

もしあなたが、年を越すための仕事も終えて、コタツに入ってのほほんしているのなら、

そのままの気分で、気軽にクリックしてみてください。

変に気構えしていない、リラックスした状態の方が、普段は小難しいと思えることがらも、ススッと入ってきたりしますから。

 

(何度も言いますが、特に中西教授の記事は、今年を振り返るのに適した、超おすすめ記事です。)

 

それでは以下、編集部が推したい、今年の政治分野を飾った、致命的な記事4選です。

 

「強行採決」という言葉に現れる違和感と、この日にホルムズ海峡の話が入ってくる皮肉

出典:http://free.gatag.net/2010/09/01/130000.html 著者:DS80s

出典:http://free.gatag.net/2010/09/01/130000.html
著者:DS80s

 

読者の感想 (20代男性・学生)

そもそも、法案がどのように提出され、どのように議論され、どうやって可決されるに至るのか、

すごい分かりやすくて勉強になります。過ぎ去ってしまったかのように思える今こそ、読み返す意義のある記事です。

 

民主化初体験のミャンマー人に、民主主義ってなんだ?って聞いてみた

IMG_0640

読者の感想 (20代男性・学生)

こんなにもピュアで、切実で、可能性に溢れた声を聞いたことなどなかった。

民主主義ヴァージンである彼らにこそ、見出すことのできた、民主主義の本質と価値が記されている。正直少し泣ける。

 

戦後70年を迎え、日本はこれからどうあるべきか・前篇 京都大学大学院・中西寛教授

soldiers-1002_1280

読者の感想 (20代男性・学生)

『抽象論で右だ左だ、戦争だ平和だと言い合っているのも、究極的には日本にとって戦争や軍事といった問題が歴史的に滅多に遭遇しない事態であったために、抽象論でしか語れないというのが実情ではないでしょうか。』

なんて重大な一言なのだろうか。歴史を顧み、現実を尊重する一つのスタンス・・・その最良質を経験できる。

戦後70年を迎え、日本はこれからどうあるべきか・後篇 京都大学大学院・中西寛教授

city-647400_1280

読者の感想 (20代男性・学生)

複雑怪奇な国際情勢の中で、私たち学生がどのような姿勢をとるべきか、新しくはないけれど、とても重要なことを再確認することができた。

そして、私たちの日本の、国際社会での生き方についても、「やっぱりそうだよね」と、安心することができた。曰く、学びて思わざれば。

 

いかがでしたか?

もし今、「何かを取り戻したような感覚」を貴方が感じているのであれば、

SeiZee編集部、その本望に尽きる所存であります。

 

AIが雇用を喰らい尽くす!!

国の借金は1000兆を超えた!!

今の政治と社会は、戦間期の様相にそっくりだ!!

グローバリゼーションに乗っかれ追い越せ!!

 

今後、誰が何と叫ぼうと、必要なことは、

 

無目的かつ無思考的な、誰かの賛否ではなく、

自身の価値観と十分な思考量に支えられた、あなたの意見です。

 

そして、その前提として必要になる、

 

「社会と自分が繋がっているような感覚」

 

それを取り戻すきっかけのようなものを、来年も提供し続けることができれば、幸いです。

 

それでは皆さん、良いお年を。

(ちなみに、『神は細部に宿る』の解釈には複数の説があったりします。もう一つちなむと、除夜の鐘が108回鳴らされる所以に関しても諸説あり、煩悩の数ではなく、四苦八苦(=4×9+8×9=36+72=108)を表しているといった説もあります。何事も、調べてみると、思いの外面白い世界が広がっていたりします。それと、読者の感想は全部僕です。)

 

SeiZee編集長 芦澤 良太

芦澤良太

芦澤良太

投稿者の過去記事

京都大学法学部の4回生で、2017年の夏までイスラエルに派遣留学中。もちろんSeiZeeによる派遣ではなく学部によるもの。場所が場所だけに、政治と宗教に関するアンテナは強制アクメ状態であるものの、経済も含め幅広く書いていきたい(書けるものなら)。

ピックアップ記事

  1. トランプや安倍総理の言動や移民問題、ヘイトスピーチに沖縄の基地問題、今では森友学園の話題など、現在の…
  2. 「日本が好きだ。当たり前だ。日本に生まれて、日本で育った。だって僕は日本人なのだから。」…
  3. 類聚=同じ性質・種類のものを集める前回少し平安時代の話をしましたが、平安時代の古典には「○○類聚…
PAGE TOP