ドラえもんから学ぶ政治@独裁スイッチ

独裁スイッチって何ですか?

 

突然ですけどみなさんは「独裁スイッチ」ってご存知ですか?

独裁スイッチ

独裁スイッチ

ドラえもんに出てくる道具で、「○○編集消えちゃえ」みたいに赤いスイッチを押すとその編集が消えちゃうというライターの大方にとっては大変ありがたい道具です。ボタンを押した人は、消えちゃった人のことを覚えているのですが、その他の人は覚えていません。そう、「いなかった」ことになるのです。

 

そのため、消した本人は消してしまったという罪悪感を抱くこともあるでしょう。また、アニメでのび太が「みんな消えちゃえばいいんだ!」といって(誤って)押してしまい、自分ひとりしかいない世界になってしまいました。人を消しちゃうんですから、例えば自分より偉い人たち全員を消せるわけですし、最高の権力者になれますよね。そのため、独裁者と同じ力を得られ、人間関係の中で起こることすべてを思い通りにできてしまうというスグレモノです。

 

ところが、自分以外全員を消してしまったのび太は、寂しくなってしまいドラえもんに助けを求め、すべての人がもちろんジャイアンも、ママも完全に戻った世界でいじめられたり怒られたりする世界に戻り、その喜びを噛み締めるのです。なぜ、のび太は苦しんでしまったのでしょうか? 実はこの独裁スイッチは、独裁者をこらしめるための道具だったのです。人間は、「ヒトの間」に生きていますから、他のヒトがいなくなってしまったら、悲しくなるのは当然ですよね。この様に痛感させることで独裁者に「ヒトを大切にすることの重要性」を教え、改めさせる目的があるのです。

 

 

独裁スイッチの驚くべき機能

 

さて、みなさん。まだ記事にするには紙幅がありあまっているので、もっと考えてみましょう。実はこの独裁者をこらしめるためだけの道具のはずにも関わらず、大変重要なポイントが含まれています。それは何かというと権力は人と人の間でのみ成立するということです。

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権力は集団の中で成立する

 

集団の中には「えらいヒト」の共通意識があります。長老とか、男とか、神官とか、選挙で選ばれた人、とか。この人たちをえらい人だから命令に従わなきゃ、と人々が思い行動するとここには権力者が誕生しています。つまり、権力というものは人々が従いだすことにその起源があるということです。そしてその服従の度合いにより、権力者のもつ権力の大きさは変わっていくと言えるでしょう。

 

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さて、ではもし権力者に従う人がいなくなったとしましょう。その権力者はもう権力者ではなくなります。権力は大きく強い。それを破壊する確実な方法は「従わない」それだけです。また、権力者が虐殺をしたりしたために、人々がいなくなってしまった場合、もうそこにも権力はありません。これは先の議論と同じで、従う人がいないからです。つまり、権力というものが人と人の間で成立するからです。

 

それでは、独裁スイッチの意図せぬ恐ろしい機能は何か考えてみましょう。そう。のび太のようにすべての人を「独裁」スイッチで消してしまった場合、もうそこに独裁者は存在しなくなるのです。

 

独裁スイッチの教訓

  1. 社会システムが動かなくなり生きるのが大変になる
  2. 権力者といえど他の人の存在に依存している
  3. 人の大切さがわかる

 

斉藤亮太【思想・哲学・宗教、政治、文化】

投稿者の過去記事

私に「社会不適合者だ!」と言ってくる人がいますが、それならば社会が私に合わせればいい。え? 合わせられない? そんなに能力低い社会なら変えないとねぇ。
座右の銘「まず疑ってかかるのが科学です」ー

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