歯がゆい政治に現役高校生が本音トーク、18歳選挙権、18歳被選挙権、ていうか政治家。。。

本座談会は、

「もうあいつら主権者だろ? 生の声、聞いてみようぜ。」

という軽い発想から実行に移された結果、想像以上の生感を呈した近年稀に見る、青春ほとばしる貴重な資料となります。

政治ってなんだ、政治家ってなんだ、投票すべきは誰で、何にお金と時間が使われるべきなんだ。

平成生まれの高校生、みんなで本気で語らいました。

・・・

ーー本日はお忙しい中お集まりいただきまして誠にありがとうございます。私、本日インタビュアー兼進行役を務めます、高校2年生の緑川航平と申します。18歳選挙権や主権者教育といったものが世間で話題になっていますが、まさにその当事者である皆様に18歳選挙権の実現と今の日本の政治について本音で語らっていただきたいと思っております。よろしくおねがいします。それでは、順々に自己紹介の方をお願いいたします。

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座談会当時高校2年生だった皆さん、現在高校3年生。
左から大越さん、植竹さん、緑川さん、大野さん、小川さん。

大越:大越航です。高校2年生で、男子校に通っています。本日はよろしくお願いします。

大野:高校2年の大野発です。大学は社会科学系の学部に進学したいと考えています。メ ディアや編集に興味があります。今日はよろしくお願いします。

小川:同じく高校2年の小川彬です。大学は理系の学部に進学したいと考えています。普段は政治にはほとんど興味がありませんが、今日はよろしくお願いします。

植竹:植竹梨帆といいます。皆さんと同じく高校2年生です。高校は大学の附属校に通って います。皆さん今日はよろしくお願いします。

ーーそれでは自己紹介もひと段落つきましたところで、本企画に移らせていただきます。メインとしては、「18歳選挙権」、「高校生にとっての政治」をテーマとして、議論を繰り 広げていただければと思います。それではさっそくですがみなさんは「政治」という言葉を聞いた時どんなことを思い浮かべますか、または感じますか?

5431_788cd1ebやっぱりやっぱりこんな感じ??

大野:政治っていうとやっぱり高校生の僕たちからするとけっこう遠いイメージがするなぁ。

大越:僕は、国会議事堂とかっていうよりは、朝、学校に行く時にビラ配りしたり、駅で演説しているのが思い浮かびます。でも、身近というよりは大野と同じで遠いイメージがある。

小川:いやーぶっちゃけ、僕としても遠い。ニュースとかみてても、高校生に直接関係のあるようなものではないかなと思うし。

大越:なるほど、確かにそうだよね。

植竹:そもそも政治についてあまり詳しくないので難しいなぁ。なんというか、国会議員のおじさんたちを思い浮かべます() あとは、みんなが言うように遠い感じがする。自分は お客さんって感じがしてあくまでも代表者である政治家たちが勝手にやってるって感じ。

OOK86_tewohuriPR_TP_V意外に素朴にこんな感じなのか。彼らの通学風景なんだろう。

ーーそんな中で選挙権が18歳以上に引き下げられました。世間でも賛成・反対の声がもちろんありますが、まさに当事者であるみなさんはこれについてどう思いましたか?賛成反対とかではなくてもいいので教えて下さい。

f50e29a7b9f4404d272848a7a6525b54国もマックス力を入れたキャンペーンだったね。きゃわわ。

大野:あと少しで選挙権がもらえるってことは、社会の一員として、いろいろなことに参加しなくてはいけないときが近づいてきたのかなぁって感じがする。

大越:全然自覚がない。あと数ヶ月レベルの話なのに

大野:そっか、大越は5月生まれだから、まだ「18歳」になってないもんね。

大越:そうそう、もうすぐ選挙権がもてるなんてイメージ出来ない

小川:僕もイメージがわかないなぁ。でも、この前学校で配られれた副教材を読んだり、ニュースとかをみて、自分も社会問題とかについて少しは考えていかなくちゃいけないのかなぁと思いますよね。

ーーそこで、一部の人からは、「むしろ引き上げるべき」や、「16歳まで引き下げてもよいのでは」といった声もありますが選挙権の年齢についてみなさんはどう思われますか?

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誰が投票すべきなんだっていう、普遍的な命題。

大越:16歳まで引き下げてもいいんじゃないかな。今度から18歳になるけど、もともと若者の投票率って低いし若い人の投票母数を増やす意味でも16歳からでいいんじゃないかな?

小川:年齢的に18歳から選挙権に参加するのは、早いみたいな声もあると思うのは知ってる。でも、生意気かもしれないけど、大人だって大して変わらないんじゃないかな。社会経験とか人生経験が僕たちよりあるっていうのはわかるけど、だからといって社会についてちゃんと考えているとは、周りの大人たちを見ても思えない。だから、年齢でいうなら18歳でいいと思う。それで、高校の授業で選挙とか政治に学べるようなになったほうがいいから、18、 もっというなら16歳からでもいいと思う。

植竹:16歳は低すぎる。彼らが当事者となっている少年法とかの法律もあるわけだし、下げるなら18がギリギリのラインかな。

大野:18歳は低すぎる。なんでかって言うと日本は資本主義国で、簡単に言ってしまえば「お金の影響が大きい」中で、お金を稼いで税金を納めるのは義務だよね。でも18歳って半数以上の人がまだ働いていなくて、税金も納めていない。それなのに、政治に口出しするのはどうなのかなって思う。

小川:それじゃあ、税金を一定額収めた人だったらいいってこと?

植竹:なるほど、歴史の逆戻り感(笑)

大野:うん(笑)。でもやっぱり、年齢の話ではなくて、ちゃんと働いていて、税金を収めている人が有権者になればいいと思う。言い方悪いの分かってるけど、働きもせず、ネットとかで批判ばかりしている人に投票権は与えないほうが良いと思う。多分、まだ働いていない僕たちって理想しか言わないと思うし。ちょっと急進的なこと言ってるのも分かるんだけど!!

ーー選挙権年齢の引き下げに伴って、被選挙権年齢の引き下げも検討されてますけど、そちらはどうでしょうか?例えば22歳からに引き下げると大学卒業時、企業に就職するという選択肢に加えて、政治家になるという選択肢もでてきますが。

20DBED-1いろいろ議論が波及しているみたい。当然の流れなのかも?

小川:ちなみに今の被選挙権年齢って何歳なんだっけ?

ーー衆議院議員、都道府県議会議員、市区町村長、市区町村議会議員は満25歳以上。参議院議員、都道府県知事は日本国民で満30歳以上ですね。

植竹:へえ。というか、被選挙権の引き下げってそういう面もあるんだ。今の日本の被選挙権年齢って世界的に見るとどうなのかな?

大野:北欧だと18歳とかの国もあるし、比べると日本は高い部類にあるのかな。

植竹:私は今もっと引き下げていいと思う。だって、私たち若者が本当に必要としているようなことはやっぱり年齢の近い人のほうが分かってくれると思うから。それに、今は芸能人とかが議員になってるくらいだから、別に引き下げてもそんなに影響ないような気がするなぁ。引き下げたせいで社会を知らない若造が!!なんて言う人もいないだろうってこと。

大野:僕は…下げるのは違うなって思う。北欧諸国が低くても成り立っているのは、ちゃんと学校教育の中でちゃんと政治について国の中に考えているからであって、それがちゃんとできていない日本で引き下げるのは早いと思う。選挙権年齢もしかりだけど。

大越:僕は、ちょうどいいタイミングだし下げていいんじゃないかなと思う。安保のことしかり、僕らを含めた「若者」の関心が政治に向き始めたときだから。

小川:今のままでいいかな。選挙権を持ってから、被選挙権を持つまで7年間のブランクがあるけど、そのくらいの期間があった方がちょうど良いと思う。その7年間の中で、社会のことについて考えられると思う。

大野:…ただ、18歳とかに被選挙権を引き下げられても、僕は、大学行ってない人に投票しないと思うな。

小川:それは何で?

大野:やっぱり、学歴ってその人をある程度判断するものさしになると思うし、個人的にはやっぱりいい大学に行ってる人ほど能力は高いと思ってるから、選挙の時もやっぱりそういった点に注目する。それに当てはまらない人、例えば小卒で総理大臣になった田中角栄もいるわけだから、絶対の指標ではないのも分かるんだけどさ。

植竹:私は、学歴についてではないけど・・・タレント議員がポンポン出ちゃうのはどうなんだろうって思ってた。

大越:同意。彼らを簡単に当選させちゃうっていうことは、やっぱり大人も大して考えてないってことじゃないかと思う。もしそのタレントさんが、やっぱりタレントでしかないのなら特に。

大野:実際問題、タレントの域を超えていないタレント議員が多いと思うけどね。ていうか、そんな議員の多い印象のある参議院って、ちゃんと仕事してるのかな?

小川:それは僕も思う。まぁ、立法のブレーキとして絶対に必要なんだろうけどね。

ーー昨年の夏頃から安全保障関連法案のをめぐり、国会前などで抗議活動を行う高校生・大学生を中心とした若者たちが話題になりましたが、まさに同年代のみなさんはどのように感じましたか?

2015071116_01_1どうしたって気になった。特異な風景だったから。

植竹:私の学校でもデモに参加している生徒がいるよ。

小川:そうなんだ。そのことに関して学校でなんか言われたりしてる?

植竹:その子たちはやっぱり、他の生徒からいろいろ言われたりしてるね。Twitterとかで叩かれたりもしてたし学校側からも政治活動に関する注意をされたことがあるよ。

大野:僕たちの学校はそういう活動している子のことは聞かないね。もしかしたらいるのかもしれないけれど。まあ、不満があって声を上げること自体は悪いことじゃないと思うけど、SEALDsとかのデモを見てるとなんだかめちゃくちゃなことを話してるし、なんだかなぁって感じ。その一方で、「でも」っていう思いが残るのも確かなんだけど・・・。

大越:彼らが「これこそが若者の声だ」みたいに言っていたのは、ちょっと待ったって感じだったな。あれだけが若者の代表だと思われるのは少し抵抗があるんだ。もっと違うアプローチをしている人の方も多いわけだから。

大野:少し気になったのは、結局のところ大人が絡んでると言われていたこと。なんだかんだ権力闘争っていうのは、ちょっとね大人たちのいいように使われていた側面もあるのかなって感じがする。

小川:正直なところ、とてもじゃないけどあれで、日本が変わるとは思えなかった。そして実際に変わっていない。変わりつつはあるのかもしれないけれど、なんだか見えてこない。

大越:僕としては、議会制民主主義を否定してるように見えたというのが本音。それを超えて叫びたいコトがあったのかもしれないけれど、それならそういう謙虚な見せ方が必要だったのかなって。

ーー少し聞いてみたくなったのですが、今の世間や日本に対して不満はありますか?

PopulationAgingAndDecliningBirthRates_img-1200x630そら、国語の教科書にもあれだけ書かれたら、考えるわ。

大野:少子高齢化って言われてるし、なんか、年金も貰えないかもって言うし、日本の未来に対してあんまり希望が持てないよね

大越:今まで日本の人口って急激に増え続けてきて、それに合わせて国造りが行われてきたんだよね。でも、でもこれからは逆に人口が減り続けていくにも関わらず、日本のいろんなシステムがそれについていけてないって感じがするよね。

植竹:年金なんて貰えない気がするよ

大越:数年後には破産して国がなくなってるかもしれないしね…

小川:だから、まずは借金をしなくても、費用を減らしても国を運用できるに考えていくことが先決だよ。

大野:その一方で、現状、教育にお金を使わなすぎだと思う。全体的な費用を減らすことも必要だけど、部分的にもっと厚遇しなきゃいけないところもある。

大越:うん。ただその割に、日本って世界の中でも学力上位だし、頑張ってると思うけどな。

植竹:じゃあ、もっとお金かければ、もっと良い教育国になりそうなのに、なんでお金かけないんだろう?

大野:昔の印象が強いのもあって、今のままでも十分だし、別にこれ以上かけなくてもいいかなって感じに思っちゃってるのかな。

植竹:でも、学力以外のことで最近話題になってたけど、保育園なんて足りてないし、もっと増やすべきじゃない?

大越:保育園が足りない。そして実際はそれ以上に、保育士が不足しているとも聞くよ。

小川:賃金も低水準にあるみたいだし、やっぱり日本は幼稚園・保育園~大学までの教育にもっと国がお金を使って、働く側も含めた環境を整えるべきだよね。

大野:それもそう。あとはやっぱり、教育に関する格差が広がってるよね。僕たちみたいに私立の学校に通って、塾や予備校にも通ってみたいな人もいるけど、恵まれない人たちも多いから。子供の貧困に対する福祉政策こそが必要なんだよ。

ーー今年の夏に行われる参議院選挙に向けて各党が若者向けの政策を打ち出していますが、みなさんが考える「若者が必要としている政策」とはどんなものですか?

index_pic_01僕らとしても、やはり最重要の観点は次世代。

大越:やっぱり、さっきも話したけど教育に関しての政策かな

大野:そうだね、奨学金とか返せなくて困っている人は多いみたいだし、その負担が減るような政策かな。あと、僕は、年金は全員はいるんじゃなくて任意制にするとかいいと思う。正直、数の少ない若者がずっと高齢者を支えて生きてくのは辛い。

小川:教育で言うと、あとは、もっとアクティブラーニングみたいに実際に体験して学ぶ機会を増やしてほしいな。今のままだと将来働くってことをなかなかイメージしづらいし

小川:そういう学びが増えると、「なぜ自分が勉強しなければいけないか」とかが分かるかもね。

ーーふむ。また少し突然ですが、政治家という仕事って皆さんにとってどんなイメージですか?またその上で、もしなれるならなりたいですか?

pri_127716_01卒業文集に書いている人、どれだけいたっけ。

大野:全くやりたくない。プライベートとか制限されるし。派閥とか党とかに縛られていきたくない。だけれども、もし世の中に不満があるなら、それを改善できる立場に当たるのも確かだよね。

大越:今のままの政治だったらなりたくないなぁ。議長とか、トップのお話ばっかり聞く仕事ってやりがいなさそう。

小川:別にやりたくないかな。正直ニュースとか見てもあんまりいいイメージないよね。

植竹:私もあんまり普通に会社で働くよりも大変そうだし、人間関係がめんどくさそう。

大野:お金を稼げるかもしれないけど、だったら自分で起業したりするほうがお金を稼げる可能性あるしね。逆に緑川くんはどうなんですか?()

突如の緑川:まさか、振られるとは…()

ーー僕はチャンスが有るならやってみたいかな。ただ、今の仕組みというか社会のままならやらないけど。選挙に出て、落ちたら無職とかリスク高すぎるよね。だから、もっと世間が選挙に出ることに寛容になって、もし選挙に出て落ちたら会社に戻れる仕組みができたり、任期が終わったら会社に戻れる仕組みができたら政治家をやってみたいという人は増えるんじゃないかな。そういう社会になったら僕もやってみたい。

大越:そうかも。というか、政治家の不祥事多くない?イクメン議員もそうだし。そもそもの印象が悪いよ。

大野:うーん。政治家って口だけって感じがする。選挙のたびに都合のいいマニュフェストを掲げて結局やらないし。

小川:国会中継をこの前見たんだけど、寝ているひとが結構いたよ

植竹:寝ててもお金をもらえるっていい仕事だね。もちろん頑張っている人もいると思うけど、もっと真剣に、本質的な課題に終始できる政治家がいればなと思う。

小川:うんうん。それと、政治家はお金もらい過ぎだよ。給料以外にもたくさんお金をもらってると思うから、もっと削ってもいいんじゃないかな?

img_543dda66ad8aba40ce57421bb0a3fd01154424真面目に一筋な人が大半なんだけど、伝わりにくいのかも。

ーーそれでは、今後日本にはどんな政治家が必要だと、皆さんは思いますか?

大野:求心力のある人がいいね。大阪の橋下さんもそうだけど、カリスマっていうか。今の日本にはそういう人が少ない気がする。

小川:僕は少し曲がった考えでも自分の考えをしっかりもってそれを実行できる人がほしい。あとは、たとえ自分にリスクがあっても国民のためになることをしてくれる人かな。

植竹:やっぱり若い政治家かな。より私たちの年齢に近い人達が政治に関わってほしい。やっぱり、目先の利益ばかりにとらわれず、100年先とか未来の日本を考えた政治をできるのは、若い感覚を持った世代なのかなと思う。

大越:僕はとにかく有権者を裏切らない人がいい。不祥事で再選挙とかして税金を無駄遣いするのはもうやめてほしい。

大野:もちろん無い方がいいに決まってるけど、僕は政治の能力と「いわゆる不祥事」ってあんまり関係がないと思うから、多少問題があっても能力のある人なら政治家をやり続けてほしいな。ということで、長い責任を負える政治家。傷物は捨てるという発想は違うと思う。

ーー本日は貴重なお時間をいただきまして、誠にありがとうございました。普段はなかなか話すことのない「政治」という少しお固い分野についてみんなの思いを聞けたのはとてもよい機会になりました。 特に今夏の参院選、我々も自分ごととして注目していきましょう。

seizee編集部

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当メディア『SeiZee』の編集部です。
「読んだらちょっと、考えちゃう」をテーマに記事発信しています。

昨年末から、モスク、競馬場などへのインタビューに力を入れています。

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