【来たる参院選!】高校生675人のアンケート結果から見えてくる、本当の政治事情【記事紹介】

SeiZeeでは参院選に向け、「若者と政治・社会」というテーマに取り組んでおられる団体と協力して、公開された記事や各種活動の紹介をしています。

今回は、埼玉の名門進学校・県立浦和高校新聞部の記事紹介です!

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2016年4月末、われわれ浦和高校新聞部は全校生徒を対象に政治・選挙についてのアンケートを実施した。選挙権年齢の18歳以上への引き下げ後初の国政選挙となる参議院選挙を迎えるにあたって、高校生×政治の実態に迫ろうというものである。
今回は、そのアンケート結果から見えてきた課題について考察する。

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3年生の約8割が選挙に行くと回答

Q1 選挙に行きますか?
選挙に行くと回答した割合は143.5%275.9%379.2%、高学年ほど高くなっている。3年が8割に近いのに対して、1年は過半数にも満たず、その関心の差が浮き彫りとなった。18歳になれば有権者の1人になるのだという意識が、その関心を高めている大きな要因といえる。行くと回答した人の主な理由は、国民として当然の義務だから、先生など他人から言われたから、政治が高齢者寄りになってしまうから、などであった。また、行かないと回答した人の主な理由は、誰が当選しても変わらない、魅力的な政党がない、などであった。※設問の文章が良くなかったため、行かないと投票した人の中には18歳に満たないため選挙に行けないと回答した人も見受けられた。

 

8割の生徒が支持政党なし

2 支持政党はありますか?

支持政党はないと回答した割合は、全学年を通して8割近くまで上った。やはり、こうした無党派層の受け皿となる政党が無いことが投票率の低下の一因となっていると考えられる。

逆に言えば、組織票に組み込まれないこうした若い層がもっと選挙の度に考えて1票を投じれば、選挙における重要なファクターとなるとも考えられる。

過半数が安倍内閣を支持

3 現内閣を支持しますか?

現内閣を支持する、まあまあ支持すると回答した割合は全学年を通して過半数を超えた。主な理由は、先導して政治を推し進めている、近年では珍しく長く続いている、他に期待できる党が無い、などであった。支持しない、あまり支持しないと回答した人の主な理由は、政治の進め方が強引、経済の停滞、民意が反映されていない、などであった。近年はねじれ国会などもあり、「決められない政治」が長く続いていた。そのため、個々の政策には賛否があるものの、リーダーシップを発揮し政治を主導する現内閣は依然として一定の支持率を保っていると分かる。

 

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安保法制については大きく意見が分かれた

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安保法制は、1年は「支持しない」、「あまり支持しない」と回答した人の割合が「支持する」、「まあまあ支持する」と回答した人の割合を上回った。しかし、2年は「支持する」側に回答した人の割合が「支持しない」側に回答した人の割合を僅かに上回り、3年は「支持する」側で回答した人の割合が、「支持しない」側と回答した人の割合を大きく上回り、票が拮抗した。全体的に見ると、学年が上がるごとに安保法制を支持する人が多くなっているという結果になった。やはり、このような高度に政治的な問題にはどの学年においても大きく意見が分かれたようである。

 

TPPには議論の余地が

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TPPは、全学年を通して「支持する」、「まあまあ支持する」と回答した人の割合が「支持しない」、「あまり支持しない」と回答した人の割合を上回った。回答は「まあまあ支持する」、「あまり支持しない」が多くを占めたが、この問題に関してはまだまだ議論の余地が多くありそうだ。

 

消費増税は賛成派が多数

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消費増税は全学年を通して「支持する」、「まあまあ支持する」と回答した人の割合が「支持しない」、「あまり支持しない」と回答した人の割合を大きく上回った。増税に関しては一定の理解は広がっているようである。

 

最後に

今回のアンケートの学年ごとの回答数は以下の通りである。

1年 約415人/415人
2年 約140人/375人
3年 約120人/369人

合計 約675人/1159人

1年はほぼ全員が投票したが、2年と3年は過半数にも満たなかった。より正確なデータを算出するためにも、また浦高生の政治への関心を高めていくためにも、今後ともアンケートへのご協力をお願いしたい。

 

選挙とは民意を政治に反映させる唯一の手段である。これから日本の将来を担う自分自身のため、さらにその後に未来を担う人々のため、我々はまず、選挙によって意思表示をする必要があるだろう。

 

※浦和高校新聞部の協力の下、本サイトでの掲載に際して文面の微修正が行われたため、紙面とは表現の異なる箇所があります。

seizee編集部

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