【来る参院選!】選挙って投票に行きゃいいだけでしょって思ってるあなたへ【前編】

去る7月2日、若者の投票率向上に向けて活動している学生団体ivote関西主催で、あるイベントが行われた。
題して、「FESTIVOTE」。
FESTIVAL×VOTEでFESTIVOTEだ。7月10日の参院選に向け、お祭りのような盛り上がりを、との願いの元行われたこのイベントでは、若者リーダーとして様々なジャンルのゲスト7名が登壇した。
「投票率向上とはいっても、投票は無意識に行くだけじゃ意味がない。投票に行く人たちが、自分たちの社会を自分事として思考し、行動するようにならないと。」
という団体の理念より、どう思考し、行動するのか、を7名のゲストが一部と二部に分かれて意見を交わした。

記事では、一部と二部を前編と後編にわけ、いくつかのテーマに対するゲストの解答を紹介する。
それぞれのゲストのプロフィールは以下の通りだ。

第一部ゲスト紹介
奥田晃子(おくだあきこ):佐賀大学医学部6年。病院に星空というエンターテイメントを、という理念のもと弟さんと「MOIRA」を立ち上げ。その傍ら、ViViのモデルとしても活躍。
霊河太樹(よしかわたいき):浄土真宗本願寺派・玄性寺の衆徒17代目。「自分の幸せや判断基準を知る」ための講演やワークショップ、個人セッションを全国各地で行っている。
塚本廉(つかもとれん):学生企業家。高等専門学校卒業後、日立製作所に入社、その後退社し東京大学に入学。在学中にASEAN諸国においてIT・コンサル・教育事業で起業。トルコ親善大使として通訳も行っている。
徐東輝(そぉとんふぃ):京都大学法学部卒業。同大学院在籍中にivote関西を設立。政治という言葉がもつ堅苦しさを取り払うため、中高生の教育パッケージやWebサービスの構築を行い、著書の出版もしている。

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左から、徐東輝さん、霊河太樹さん、奥田晃子さん、右端が塚本廉さん

きっかけは身近なところから

――特別だから、頭いいしすごいから行動できるの?

塚本さん(以下継承略):
全く違いますよね。笑 元ヤンキーで、日本語以外勉強することに意味なんて感じてなかった。でもきっかけは些細で、好きな人ができたからその人と同じ学校に行きたくて、勉強し始めて、あとは運と努力でここまで来た。決して特別なわけじゃないんです。学生の想定できるリスクなんて大したことないんだからまずはやってみないと、って思ってとりあえず直観に従ってやってみることって大事なんだとおもってます。

奥田さん(以下敬称略):
私も、病院実習で出会った患者さんに星が見たいって言われてとりあえず簡易で作ってみたら、案外病室でプラネタリウム再現できて。これならもっと広められるんじゃないかなって思って、本格的にやってみたって感じで。最初は身近なところからでしたよね。

 

人はみんな死ぬところがゴール。それまでの時間って限られてる。

――でも、簡単に言ってるけど、みんなが簡単に言う一歩ってほかの人からしたら大きな成功体験だと思うんだよね。その原動力はなに?

霊河さん(以下敬称略):お寺の子だから小さいころから死が近い環境にあったからですかね。しかも、なぜか、友達とか身近な人が亡くなる経験が多くて。結局、将来何をしたいかって、死っていうゴールに対して、どう生きたいかだと思うんです。そうすると、今いる人にちゃんと想いを言葉にして伝えて、感謝しようって想いが強くなる。で、自分の幸せをしっかり認識したら、他の人の幸せとかを考えられるようになる。

奥田:私は終末期医療に携わりたくて、医者は死の瞬間に立ち会うものだから、死についてよく考えるんだけど、死ぬときに“よかった”って思えたらそれでいいと思っていて。私は、医者として、患者さんの死ぬ瞬間にどう向き合うかってもっと考えなきゃならないと思うんです。だから、エンターテイメントと医療を掛け合わせたことをもっと医者自身が考えてもいいんじゃないかって思ってます。

塚本:中学でヤンキーなんかやってるころとか、死んでなんぼみたいなところあったけど、中東で空爆にあって仲間が死んだりして、死を間近に感じてからは、自分の残されてる時間って案外少ないから、その限られた時間で、自分が死ぬときに泣いてくれる人を少しでも増やしたいと思ってやってますよね。限られた時間の中で、自分が今運よく持てている光を、みんなに分け与えたいと思ってがむしゃらにやってます。

徐:実際に、人間の睡眠時間を換算すると、一生のうち30年くらいは寝ているといわれてて、24時間動けるのは15年くらいだと言われていますもんね。でも、僕も最初は”意識高い系”とか嫌いで、行動とか全然したくなくて。そんなとき、東北の地震があったんです。自分は前日まで東北にいたのに、その前日までいた場所がなくなって、友達も亡くなって、自分が生かされた意味がわからなくて、その子たちにお墓参りできるようになりたいって思って活動を始めたんですよね。でも死生観って薄れていくものだから、定期的にそういうことを考えている人に会ったりドキュメンタリー見たりして自分を奮い立たせてます。

左から徐東輝さん、霊河太樹さん、奥田晃子さん、塚本廉さん

左から徐東輝さん、霊河太樹さん、奥田晃子さん、塚本廉さん

あなたは、自分の好きなもの、嫌いなもの、はっきり言えますか?

――奥田さんがおもしろいことやってるんですよね。笑

奥田:私、1年に1個、嫌いなものをなくそうと思ってるんです。笑 今はハチで、ベランダで一万匹養蜂してます。というのも、私は好きなものがわからなくて。そうなるともうどうやって生きたらいいのかわからなくて。だからあえて、嫌いなものを確認していくと、自分の好きなものが見えてくるんじゃなかなと思って。今ではハチにも元気をもらっているので。笑 それに、嫌いなもの取り入れると気づきがあるんですよ。例えば、去年はタバコをとりいれたんだけど、1日にボーっとする時間があるって素敵だなと思ったし。
大きな選択は小さな選択の積み重ねで、その小さな選択をちゃんと理由づけて行えていると、大きな選択にも、自分自身にも自信が持ててくる。だから、自分の身近なものにもすべて、理由をつけて使うようにしています。

霊河:知らないと嫌いになるってよくあることだからね。僕にもアンチの人がいたりするけど、1回会いましょうよって言って、何時間かしゃべったら、もうお互いのこと好きになりますもん。絶対。笑
爆走中でも、ふとした時に振り返って、「これ、自分にとって幸せ?」って聞いてみてほしいです。あれしなきゃ、これしなきゃって余裕なくて自分を振り返る時間ないとパンクして、方向間違えたりしちゃうと思うので。僕は、毎朝10分、瞑想してます。心を無にするんじゃなくて、例えば呼吸とか、一つのことに集中する時間ですよね。3か月くらい続けると、なくてはならない時間になります。お寺とかにたまに行って座禅組んだりするのとかもいいけど、非日常をいかに日常にするかが大事だと思ってます。

塚本:好きなことならなんだってできます。自分がやりたいものがあればいい。でもそういうのって身近な人やものを大事に、当たり前のことを当たり前にすることから生まれてくるものだから、それは意識してやってますよね。

挫折はとらえ方の問題

――挫折ってありますか?(参加者質問)

塚本:経営者なんで、毎日崖っぷちですよね。笑 でも、挫折って思ったことはないです。それを超えたら挫折じゃないでしょ。

奥田、霊河:失敗はあるけど、挫折はないなあ。

徐:要はとらえ方の問題ってことですよね。本人たちは、挫折は通過点だと思ってる。その先に成功があるなんて思ってないけど、ただその試練を乗り越えていった先に結果があった、という感じですよね。日本は案外失敗できる国なのにみんな失敗を恐れすぎなんじゃないかなあ。日本の失業率なんかアメリカとかに比べたらはるかに低いんだから、リスクとってチャレンジしても意外と職あるよ、大丈夫。リスクとるべきじゃない風潮があんまりよくないなって思います。

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第一部の内容をまとめたファシリテーショングラフィック(タオルマンさん筆)

 

ただ待つだけでなく、自ら行動することで得られた徹底した自己認識。そしてそれに支えられた大きな夢や行動があり、それらは一過性のものではなく継続性のあるものとなる。
大きなことをしたいと思う前に、まずは勉強や体験で選択肢を広げた上で、自分をしっかり認識する必要があるのだと思い知った。
そして、社会に対する行動は、身近なものを大切にするところから生まれるものなのだ。

後編に紹介する第二部では、新たにみやけようさん、清光陽介さん、青木大和さんの3人のゲストが「実際社会を変えるって何なの」「運や縁に恵まれる人ってなんでなの」「選挙は社会を動かす選択肢のひとつ」といったテーマでの話を進める。
選挙に一人一人が行く意味とは?後編も乞うご期待!

 

Mielka(旧ivote関西)

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若者の政治参画の促進、特に投票率の向上、投票の質の向上を目指して活動している団体です。
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