住民投票の結果を左右した「言葉」の力量

情報は言葉を通して得るもの

突然ですがみなさんは社会の情報をどこから得ていますか?

テレビ、ネット、新聞、ご存知のようにこれらは全てメディアと呼ばれ、これらを介さないと情報は得られません。

 

それでは情報を得るときに具体的には何を用いているでしょうか?

もちろん言葉です。
言葉で知った情報によって自身の中で社会のイメージを形成しそれに適応しようとするのが社会生活を営むということです。
すなわち言葉の力なくして生きていくことはできません。

言葉の持つ力で新たな価値を生み出す人たちもいます。
作家、記者、コピーライターといった方たちです。
言葉は時には知識よりも大きな力を持ちます。
しかし言葉は完ぺきではありませんし、現実を常に正確に伝えるとは限りません。

 

都構想と言葉の力

都構想という言葉自体が使われるようになり始めたときのことを覚えていますか?

都構想』というフレーズは大きなインパクトを持っていました。

メディアが大きく報じたため、内容がよく分からない当初から、何か変わるんじゃないか、いい方向に進んでくれんじゃないかと期待感を伴って受け止める方も多くいらっしゃいました。

 

しかし当初、イメージ先行で「大阪が良い方向に変わる」として捉えられていた都構想が実際に住民投票が行われるとなると、具体的な内容の議論が繰り広げられ、現実的に本当に都構想をする必要性があるのか考える人々が出てきました。

現実的な話(特にお金の話)をメディアが報じ始めるようになると現実とのギャップをより強く感じてしまう結果となりました。

そうして反対にまわってしまいました。

このことで終盤の逆転現象の一面は説明できます。

 

賛成派と反対派の言葉の使い方

最後に、大阪都構想の住民投票に関する選挙活動において、賛成派と反対派の言葉の使い方について紹介しようと思います。

賛成派は『都構想』『二重行政の解消』

反対派は『大阪市廃止分割構想』という言葉を使って選挙活動を行いました。

『都構想』と『大阪市廃止分割構想』この二つの言葉のもつイメージは正反対ですが指している政策それ自体は同じことです。

 

言葉と上手に付き合おう

わかりやすい言葉、インパクトのある言葉に出会ったらすぐに飛びつくのでなく、まず一度立ち止まってゆっくり考えてください。

それがよりよい民主主義につながると思いませんか?

seizee編集部

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当メディア『SeiZee』の編集部です。
「読んだらちょっと、考えちゃう」をテーマに記事発信しています。

昨年末から、モスク、競馬場などへのインタビューに力を入れています。

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