何を守り抜き、何とともに、生きるのか。【高浜拓也】

アドベントカレンダー企画の18日目です!!

初めまして。高浜拓也と申します。

今回ライターのお誘いを受け、僭越ながら記事を書かせていただきます。

社会が急速に変わりゆくこれからの時代、

それでも変わらない「人間らしさ」って何なんだ。

どんな世界なら、ずーっとずっと、人が人らしく生きていけるんだ。

そんなことを考えている、まだ何者でもない一人の青年です。

今は、「志に生きる」という想いを持つ学生が、地域や分野、年齢を超えて集い、支え合い、磨き合う、そんなコミュニティをCredo Community. kyotoという名で運営しています。

「人として、人らしく生きる」をテーマに、僕なりにこの一年を振り返りたいと思います。

第3位、COP21閉幕。国際社会は地球を守り抜いて生きられるか。

cop21-paris

 

12月12日夕方、二週間の激論の末、地球温暖化対策のためにパリで開催されたCOP21は、ついに幕を閉じました。

(正式名称は国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議です。はい長い。笑)

途上国を含む190か国以上が、世界の気温上昇を2度未満に抑えるための取り組みに合意するパリ協定を採択し、「歴史的快挙だーー!!!」と騒いでいます。

ふむ、なるほど。

みなさん、

この結果、どう思いますか?

地球はこれで守られるんでしょうか?

本当に?

今回いったいどこが、「歴史的快挙」なんでしょう?

前回の京都議定書は途上国に削減目標がなく、

「君たちだけ協力しないなんてずるいぞ!」

とへそを曲げた米国が抜けたりして、結局ご破算になっていました。

その反省もあって今回は、

途上国と先進国がどちらも、同じ枠組みの中で団結して取り組むという約束をすることを

何より優先していました。

だからこそ、全員一致の合意を何としても得ようとして、

全体の削減目標だけ決めて(気温上昇を2度以下に抑える)、

各国の削減目標は決めずに、今後各国が提出という形で先送りにしました。

実は、ここだけの話、

今の段階で各国が公表している削減目標をすべて達成しても、

全体削減目標の「2度以下」には及ばず、2.7度くらい上がります。(笑)

でもこれ、「ダメじゃん!」って言いだすとまた決まらないので、

「まぁ、それは一旦おいといて…。ね…。」的な暗黙の了解ですね。

ほかにも国別削減目標の設定自体は義務ですが、

目標達成への義務はないし、その罰則もありません。

結局今回「歴史的快挙」なのは、

途上国も先進国も、みーんなが一つの枠組みの中に仲良く入って、

「みんなで、これからがんばるぞーー!」って掛け声を出せた、ということ。

そう、勝負はこっから。

建前の上では、

「自分の国より、まず地球を守る!」と宣言した世界各国が、

約束通り自国の目標を決めて、ちゃんと達成できるか。

地球を守る、このスタート地点に来るまでに、一体何年かかっているのでしょうか。

2011年、南アフリカで開かれた国連気候変動会議(COP17)で、

カナダ人大学生アンジャリ・アバデュライ(21歳)は各国政府交渉団を前に、

こう言いました。

「みなさんは、私が生まれてからずっと交渉を続けています。」

「その間、誓約は守られず、目標は達成されず、約束は破られてきました。」

自国の利益を守るためだけの話し合いはもういい。

未来の地球を守り抜くために、

小さく始まった、この大いなるうねり。

加速させていくのは、僕たちの世代です。

第2位、Pepper一般発売開始 テクノロジーとともに、生きる

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ソフトバンクの孫正義は、2015年6月20日に、ヒト型の感情認識ロボット「Pepper(ペッパー)」の一般発売を開始しました。

本体価格は19万8千円で、実際に使用するには別途契約して36回払いで月額1万4800円。毎月1000体の製造を予定していて、6月は初日の販売開始1分で完売しました。

価格面からいっても、孫さんはまだ家庭に大量に売る気はなく、まずは法人需要を狙ったプロモーション目的でしょう。

低コストの大量生産はもうしばらく先だし、

Pepper君の人工知能も、「人間の心」を持っているとはまだまだ言えないレベルです。

ただ、確実に言えるのは、少しずつ、

「人間が、ロボットや人工知能と共生する社会が近づいていること」

その意味で今回の一件は、小さくとも重要な、一歩でした。

この流れの中で、

「人工知能が人間を征服するかもしれない!」などと、ビルゲイツやイーロンマスクらがテクノロジーの暴走に警鐘を鳴らしています。

その一方で、

Pepperの生みの親、孫正義は、人間はロボットと共生できるし、そのために僕は愛や優しさを持つロボットを創ると言います。

はたまた、

人工知能研究の第一人者松尾豊教授は、

みんな人工知能に過剰に期待したり不安になったりしすぎで、

そもそもみんなが想像するレベルまで人工知能を高められるかどうかも、技術的にはまだわからん、落ち着いて現状を見てくれと言っています。

こんな感じで、

人口知能が私たちの世界をどう変えるか、意見が割れています。

この現状に対して、急速に進化し続けるテクノロジーに対して、

私たち市民はどう向き合うべきなんでしょう?

「まぁ、どうにかなるだろう」と放っておくと、

気づくとどうにもならなくなっているかもしれません。

例えば、普段の労働や政治はロボットや頭のいい人工知能に任せて、人間はその支配の中で、気楽にしたいことだけするという生活が来るのかもしれません。

でも、これ、楽しいんでしょうか…?(笑)

テクノロジーは進化し続けます。それはたぶん、止まらない。

大事なのは、

「テクノロジーがどう社会を変えるか」、傍観するんじゃなくて、

「あなた自身が、テクノロジーと、どんなかかわりの中で生きたいか」、

想像すること。

その想像が人々に広がり、

社会に倫理やニーズが生まれ、

それが制度や製品に反映され、

次なる社会が作られていきます。

はい、そして最後の3つ目は、これ!

第1位、つんく♂ 声帯摘出で声を失う  愛する人のため、それでも生きる

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シャ乱Qのボーカル、そしてモーニング娘。のプロデュースでも有名な歌手、つんく♂が、喉頭癌の手術で声帯を全摘出して声を失いました。

4月の近大の入学式では、

「一番大事にしてきた声を捨て、生きる道を選んだ」というその想いを、新入生に向けたエールとして文章で語りました。

自分の声が命のボーカリストにとって、その声を捨てるというのは、自分の生きるアイデンティティを失うこと。それは並大抵の辛さではないと思います。

そんな壮絶な苦悩を描いた手記「だから、生きる」では、最後にこの一言で、

今のつんく♂の心情をすべて表しています。

「僕は妻を愛している。子どもたちを愛している。だから、生きる。」

これまでのアイデンティティであった「声」を捨て、

今、これからのアイデンティティである「愛する家族」を選び

そのために何としても「生きる」ことを決めた、つんく♂さん。

その生き方に清々しさと強い決断を感じ、胸を打たれました。

人は、すべてを手に入れることはできません。

何かを選ぶことは、何かを捨てることでもあります。

自分が今、本当に大事にしたいものは何か。

お金か地位か、愛する人か、この世界か。

見失わないように。

大事にしたいものを、

しっかり、

大事にできるように。

はい、さくっと、3つのニュースを振り返りました!

環境問題、テクノロジー、有名人のスクープ、

全く違う分野の話に見えて、それらを貫く一本の筋は、

「人は、何を大事にして、何とともに生きていくのか」ということ。

自分を生かしてくれているこの地球を守るため、国を超えて協力できるか。

急速に進化するテクノロジーと、ともに手を取って生きていけるか。

どれかを捨てねばならないとき、その中で何を大事に守り抜いて、生きるのか。

あらゆる物事が急速に変わりゆくと言われる現代、

その中でも、変わらずに、人間が求め続けるものは何でしょうか。

その中でも、変わらずに、あなた自身が求め続けるものは何でしょうか。

レールに沿ってせわしなく生きていると、見失います。

だからこそ、ふとしたときに、立ち止まって、

じっくり想像して、自分ごとで未来を描き、その未来を、創りにいくこと。

僕も愛する人、仲間、この地球を守り抜くために、これから戦います。

ではでは、

来年も良い一年を!

ライター

高浜 拓也(たかはま たくや)

京都大学経済学部2年生。「志に生きる」という想いを持つ学生が、地域や分野、年齢を超えて集い、支え合い、磨き合う、そんなコミュニティをCredo Community. kyotoという名で運営する。

seizee編集部

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投稿者の過去記事

当メディア『SeiZee』の編集部です。
「読んだらちょっと、考えちゃう」をテーマに記事発信しています。

昨年末から、モスク、競馬場などへのインタビューに力を入れています。

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