スタジアムは、市民で作る時代へ。

2月14日14時31分。

サッカーJ1ガンバ大阪の新スタジアム「市立吹田サッカースタジアム」のこけら落としマッチがキックオフした。
対戦相手は、今年から小倉が監督を務めている名古屋グランパスエイト。
試合は3対1でガンバ大阪が勝利をし、こけら落としマッチを白星で飾ることができた。

時折、暖かさも見られる今日。
サッカーファンには待ちに待ったJリーグ開幕まで残りわずかとなってきた。
今年はどのチームが優勝争いをするのか。また、終盤には、降格争いにも目を離せない
そんな熱い戦いがピッチでは行われるが、今回は新スタジアムを特別に見学させていただけたこともあり『スタジアム』に着目していきたい。

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スタジアムは『箱もの』とよく言われる。
確かに稼働率はそこまで高くなく、そのためか陸上競技場と併用している場合が多い
ガンバ大阪の前ホームグラウンドである万博記念競技場、名古屋グランパスエイトのパロマ瑞穂スタジアムも例に挙げることができる。
しかし、ピッチと客席が遠く、12番目の選手であるサポータが遠い存在に感じられてしまう。
そんな中、ガンバ大阪は万博記念競技場の老朽化も含めて、新たなスタジアムを建設することを目指してきた。

 

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この『市立吹田サッカースタジアム』すべて寄付金から賄われており、その額は140億円に上る。
言わば日本で初めて寄付金で作ったスタジアムとなる。

しかし、現実は甘くなかった
やはり、試合に勝たなければならない結果至上主義、
そしてクラブとサポータ、地域が密着してバックアップしていかなければならない中、一時期は、J2にも降格してしまった。
近年は三冠を達成したりと盛り返したことで寄付金が一気に集めることができた。
内訳は、法人募金が721社より99億円あまり。JSCや国土交通省、環境省からの助成金35億円あまり。そして、個人募金が34627人より6億円あまりとなっている。
寄付金を募りながら建設を進めていったため、ガンバ大阪の担当者はひやひやしながら取り組んでいたと言っていた。

 

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収容人数は4万人
これはJFAのSクラスに値するスタジアムになる。また、工期は22か月で大変早い。
この早さ、そして安さには秘密がある。
それは、スタジアム自体が簡素化されているということである。
スタジアムの外見は派手ではなく、コンクリート感が漂っている。また、スタジアムに入る階段はアルミ製のものである。

 

しかし、サポータ、選手、そして環境には大変配慮されている作りになっていることも忘れてはならない。

やはり、ピッチと客席の近さである。
サイドラインと客席は7メートル。ゴールラインからピッチまでは10メートルと本当に近い!!
臨場感が溢れるに溢れかえっている。
また、全席が屋根に覆われており、快適な観戦環境が整えられている。
さらには、回遊が可能なコンコースがあり、試合を常に楽しめる環境が整えられている。
他にも、個室がある授乳室。子どもが泣いてしまったときなどに使用できるキッズルームが設置されているなどお母さんの目線にも配慮がされている。

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選手にとっても最高な施設である。
客席と近いため、それだけでサポータの応援が力になるかもしれないが、選手バスを降りてからロッカールームまで最短距離を確保している。
また、ロッカーには電源が確保されていたり、大きな浴室があったりもする。
最初は慣れないかもしれないが、本当に選手のことも全面的に考えられている作りになっている。

 

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他にもアウェイ側の屋根はガラス張りになっており、芝生に太陽光が届き生育に支障がないようにしているとともに、スタジアムの下に隙間があり、そこから風を通してピッチ環境を整えている。

 

環境にも配慮がされており、屋根には太陽光発電パネルを設置し、試合がない日の電力はこの発電で賄っている。
他にも雨水を利用して、トイレの水に使用していたり、LED照明機器をナイターの試合のために採用している。
なお、この照明は14日にも使用され、点灯した時の速さは大変すごく、歓声があがったほどであった。
さらには、防災機能も果たすことになっている。
そのため、スタジアムも公共施設と使用できるよう吹田市に寄贈されており、それをガンバ大阪が指定管理者制度で運営している構図になる。
災害用備蓄倉庫を設置し、救援物資の配送センターとなったり、スタジアムそのものが避難所として利用することもできる。

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他にもVIPルームなども見学した。
そして、スタジアムには企業の看板が常設されていない。
これは、国際試合などをやることを想定したもので、企業広告は試合の時や必要の時のみに使用できるように仕組みが作られたりと、常にガンバ大阪は海外のビックチームと競いその一員を目指していくとの意識も見られた。

 

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また、スタジアムには商業施設が隣接されており、試合がない日にも人が行き交う環境を整えている。

このように、ガンバ大阪の新スタジアム『市立吹田サッカースタジアム』は世界を見つつも、サポータ、選手を第一に考えられているということを改めて感じた。
そして、町や住民と密接につながれる環境を形成することで、スタジアムを通して地域を盛り上げていく新たな枠組みで捉えていく必要性も感じた。

水野翔太

水野翔太【政治、社会、教育、文化政治】

投稿者の過去記事

言葉で様々な人に想いや意見を伝えていく。これは大変難しいことだと思います。しかし、言葉でしか伝わらないこともあります。私は政治や社会のこと地域のことをピックアップしていき、そのなにか、見えないけど感じ取れるものを皆さんに届けていき、議論もしていきたいと思います。
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