【いま、必読】京大生よ、有意義な授業、纏め(てくれ)ました。

 

食欲の秋、履修の春…

 

みなさん、いかがお選びですか

春風が吹き、時たま生ぬるい低気圧に襲われ、桜は運命にそよいで散っていく。
そんな季節の始め、誰に言われずとものんびりしちゃう日々が続いているでしょう。
(新歓で大忙しな人も多いかな。)

 

でも、ちゃんと選ばなきゃ。

 

キャンパスきて、やっていけそうな講義を選んで、
履修しなきゃ、季節が延々と巡ることになりますよ。

それ(=留年)は避けたいから、漫然と履修期間を過ごして、
結局ラクタン科目で埋めにかかって、なんだかんだフェードアウトする。
そうして半年をまた消化するのもいいかもしれませんが、
どうせなら刺激的なやつ、
学部と自室に閉じこもったあたなをエンターテインしてくれる・・・

 

異国の風を、感じませんか。

 

はい。っていうことで今回は、とあるご縁がありまして、
京都大学大学院に在籍中の阿部久恵さんから、
「あなたに選んでほしい、有意義タン」という感じのコラムをご寄稿いただきました。
広い学問世界に出かけたい、常に新しい見地を身に受けたい、
たまには違うモノも食べたいな。
どんなお方にも、読んで知って選んで欲しいのです、どぞ!

 

*編集部備考:一般教養科目に関しては曜日と時限を付記しています。
各学部専門科目に関しては、クラシス内の学部タブを切り替えてシラバス検索へ。
空いてるコマがあったら、興味のある学部でピンポイント検索→聴講なんてのもお洒落ですね。

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****

 

お久しぶりです、阿部です。しばらくぶりに長文投稿します。

私が京都大学の授業に出られるのも、残すところあと一年となりました。

そこで、後悔しないように、良い授業に出ておきたい!という気持ちから、知人の院生や卒業生約20名に、お薦めの授業を聞いてまわりました。それを全部、公開します。

もちろん、学ぶことは、自学自習が基本です。その上で、京都大学にいる面白い教授や、ためになる授業に出会いたいな、と思う人の参考になれば幸いです。

友人たちに聞いたポイントは、①単位の取りやすさは度外視、②授業内容が有意義で楽しく、③専門知識を必要せず、一年生にもお薦めできる授業。というものです。

突然のお願いにも関わらず、一生懸命過去の授業を思い出してくれた皆さん、ありがとうございました。

 

都合上、京都大学の全ての知人にインタビューすることはできなかったので、もし更にお薦めの授業があれば、追加しつつ後輩に向けてシェアしていただければ嬉しいです(∩´∀`)∩

 

それでは、下記が皆さんがお薦めしてくれた授業です。

 

漢文学

『漢文学Ⅰ・Ⅱ』(一般教養)古勝 隆一 教授 金曜3限_人社

・先入観をなるべく排除した、澄んだ漢文学を教えてもらえる。(農学部卒 男)

 

京野菜の栽培を習う

『京野菜の栽培を習う』(一般教養)間藤 徹 教授 火曜4・5限_キャリア

・先生の専門性はもちろんのこと、人格も素晴らしい。貴重な経験になる。(農学部卒 男)

 

法学

『法学』(一般教養)宇佐美 誠 教授 水曜1限他_人社

・ディスカッションが多く、楽しい。法学と言っても、内容は法哲学なので、法学以外の人にも自信を持ってお薦めできる。(総人卒 男)

(筆者備考:同教授の基礎ゼミも、ディスカッションやディベートがあって、濃い時間が過ごせるのでお薦めです。が、今年は指導教官が違います。)

 

真菌自然史

『真菌自然史Ⅰ・Ⅱ』(一般教養)大園 享司 教授 水曜2限_自然

・授業の一環で、吉田山に入ってキノコ狩りを行う。ディスカッションも多く、楽しい。(農学部卒 女)

・前提知識なくてOK。フィールドワークがあり、吉田山でキノコ探しする。先生は気さくで、分かりやすく、面白い。あんまり菌のこととか知らない人にお薦めしたい。(農学部卒 男)

 

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『英語学英文学(特殊講義)』(専門)Daniel Gallimore教授 

・Philip Larkinの詩を読む授業。教授の知識が豊富なのはもちろんのこと、韻律を頭ではなく感覚で教えてくれるのはネイティブならでは。授業も双方向的で、面白い。(文学部卒 女)

 

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『社会経済システム論I』(一般教養)柴山 桂太 教授 水曜3限_人社

・現代の国際経済への危機感を感じさせる、スリリングな授業。(総人卒 男)

 

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『アメリカ政治』(法学部専門)待鳥 聡史 教授 月曜3限and水曜3限

・我が国との安全保障並びに経済における結びつき、強いては文化の相互浸透性の高い米国に内在している政治力学が概観できる(大統領選に備えて、めっちゃわかりやすくアメリカ政治の予習できんぜ。)(法学部卒 男)

 

芸術学

『芸術学』(一般教養)岡田 温司 教授 月曜3限_人社

・先生の西洋美術史観がきけるのが楽しい。キリスト教美術だけではなく、たまに現代アートの話もする。(工学部卒 男)

 

建築論

『建築論』(専門・一般教養)竹山 聖 教授 

・産業革命以降の西洋と日本の近代史を面白く話してくれる。授業の舞台は19世紀のパリから始まる。(工学部卒 男)

 

生命科学”

『生命の有機化学』(一般教養)上杉 志成 教授 木曜3限_自然

・化学と生物の中間にあるような授業内容。結構人気がある、比較的有名な授業。(農学部卒 女)

・化学と生物をちゃんとやってないと厳しいかも?でも、授業の形式が面白い。履修者は、受講を希望する理由を面白く書いた人が通る。先生の目の付け所が面白いから、学生も面白いレポートを出そうとする。(農学卒 男)

 

社会学 特殊講義

『社会学(特殊講義)』(専門)上杉 和央 准教授 

・授業では、実際にフィールドワークを行い、インタビューを実施する。質的調査を実地で学べるのは魅力的で、実際にやると見えてくるものがあった。(農学部卒 女)

 

教育社会学

『教育社会学概論』(専門)稲垣 恭子 教授

・社会学が、ものごとをどのように考えるのか?を教えてくれる。自分の興味ある事柄に関して、調査を進める。(教育学部卒 女)

 

関係発達論

『関係発達論Ⅰ・Ⅱ』(一般教養)大倉 得史 教授 火曜2限_人社

・子供が好きな人にお薦め。教授の講義の仕方が上手で、何より子供が可愛い。(総人卒 男)

 

日本文学基礎論

『日本文学基礎論』(一般教養) 須田 千里 教授 金曜3限or金曜4限_人社

・現代に入ってからの古典的名作を扱う。大学受験レベルからもう一歩踏み込んで、更に深く作品を読み込む。また、作品のチョイスが秀逸。純文学の面白さに目覚めた。先生の語り口も良かった。(農学卒 男)

(筆者備考:今年度の授業科目名は「日本近代文学」です。)

 

日本文化基礎論

『Fundamentals of Japanese Culture』 Steven Trenson 准教授 

・外国人の教授が、日本史を教えるという一風変わった授業。(工学部卒 男)

(筆者備考:今年度は開講されていない可能性があります。)

 

ラテン語

『ラテン語A・B』(一般教養) 西井 奨 教授 月曜1限_人社

・今となっては関西でラテン語を学べる大学はわずかになったため貴重な講座。格変化が難しいがいったん手がかりがつかめると楽しくなる。英語だけでなくヨーロッパ言語の単語や仕組みを「因数分解」できるようになる強みがある。(法学部卒 男)

 

労働ほう

『労働関係法』(一般教養)小畑 史子 教授 

・すごく分かりやすい。まず、教科書が分かりやすい。労働関係法を知らないで社会人になる人が多いけど、基本をちゃんと知って働かないといけないなぁと思った。今後に役立つのでお薦め。(法学部卒 女)

(編集部備考:今年度は「労働と法」という講義名で開講されています)

 

公共政策

『公共政策』(専門)真淵 勝 教授 

・官僚を学問的に見るんだ!って驚いた授業。あと、教授が書いた著作を教科書として使うが、その内容だけが本当ではないと知った。背景知識はいらず、Oから説明してくれるので法学以外の人にもお薦め。省庁のことが分かる!(法学卒 女)

(筆者備考:真淵先生は、昨年度で退官されました。残念・・・・)

 

品質工学

『品質工学』(専門)加納 学 教授

・世の中の問題をモデル化して考察する授業。教授の喋りが面白く、非常に教育熱心。「そもそも、なぜ勉強するのか?」について考えさせられるため、勉学に対するモチベーションを高めることができる。がっつり専門の勉強を始める前に、是非受けてほしい。(工学部卒 男)

(編集部備考:今季は不開講の可能性があります。ただ、この講義に留まらず、工学部の専門の聴講には文系の方に積極的になって欲しい…!!)

 

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「京都大学サマーデザインスクール」 川上 浩司 教授 

・「不便益」というコンセプトで、ワークショップをするサマーデザインスクール。もしかしたら、単位認定にならないかも・・・・でも、面白いのでお薦め。(工学部卒 男)

 

M&A

『特殊講義─M&A理論と実際』 (専門)佐山 展生 教授

・授業では、M&Aについて学べるのはもちろんのこと、ニュースの裏側も分かるようになる。授業を通じて、人の生き方について考えさせられるため、哲学的な重みがある。(経済学部卒 男)

 

The Link © Atlantic Productions Ltd 2009 This image may only be used for publicity purposes in connection with the broadcast of the programme as licensed by BBC Worldwide Ltd & must carry the shown copyright legend. It may not be used for any commercial purpose without a licence from the rights holder. © Atlantic Productions Ltd 2009

『地球生物圏史セミナー』(一般教養) 前田 晴良 教授 

・バージェス頁岩に残る古代の生物に関するスティーブン・J・グールドの著作を輪読しながらゼミ形式で議論していく。化石や進化についての考えがどのように変わって今に至るのかを考える講座。ゼミ形式で各回に発表があり、その中でいかに想像力を発揮できるかが試される。(法学部卒 男)

 

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『論理学』(一般教養) 山口 尚 教授 金曜3限_人社

・数学、経済学、法学、政治学などのバックボーンとなっている基底学問のようなもので、普段の生活に論理学のエッセンスを意識できるようになれば世界が変わる。それと、就活期になって突如ロジカルシンキング本をめくるよりも、時間がある時期にこの講義をとっておく方が100倍賢くなる。(法学部卒 男)

 

薬用植物

『薬用植物学』(一般教養) 伊藤 美千穂 教授 月曜1限_健康

・非常に有名な授業。植物標本を食べさせてくれることで有名。(法学部卒 男)

 

国際機構

「国際機構法」(専門)濱本 正太郎 教授

・国家がどう動くのかは想像しやすいが、国連を始めとする国際機構がどういったシステムの上で成り立っているのかを見る授業。戦前の外務省資料や国際条約をふんだんに活用して説明されるが質問などが自由にできる参加型。課題も多いがそれに見合う力が付く。(法学部卒 男)

(筆者備考:これは法学部の方向けかもしれません。)

 

以上が、おすすめの授業まとめでした。皆さんの参考になれば幸いです!

 

***

 

以上、阿部さんからのコラムとなります。
本当にありがとうございました、少しやる気出てきました、って感じですね。

春は、なんだかやる気が出にくい季節ですが、
打開する秘訣として、フレッシュな世界に飛び込むっていうのは、
すごく有効なのだと思います。

さあ、レッツゴーです。

 

芦澤良太

芦澤良太

投稿者の過去記事

京都大学法学部の4回生で、2017年の夏までイスラエルに派遣留学中。もちろんSeiZeeによる派遣ではなく学部によるもの。場所が場所だけに、政治と宗教に関するアンテナは強制アクメ状態であるものの、経済も含め幅広く書いていきたい(書けるものなら)。

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