【本の季節かな】京大総長・山極 壽一教授が選ぶ!民主主義を再考する3冊

※本稿は転載記事となっております。詳しくは下記を参照のほどよろしくお願い致します。

7月10日は参院選。初めて選挙権を持つ「18歳」が取り上げられていますが、今回初めて選挙に行く人は、何も18歳だけではないでしょう。20歳にとっても初めての選挙ですし、30歳でも40歳でも、これまで選挙に行ったことの無かった人はいるはずです。そして、これまで選挙に行ったことのある人も、数年前・数十年前には「初めての選挙」がありました。

選挙に行ったことのある少し先輩たちから、今回初めて選挙に行くあなたに、「投票に行ったことのなかった自分に、何を伝えたいか」「民主主義とは何か」を考えながら、おすすめしたい本を紹介します。
今回選書いただいたのは、山極壽一教授。日本の人類学者、霊長類学者にして、ゴリラ研究の第一人者であり、京都大学総長を務められています。山極教授の愛のあふれる選書をお楽しみください。

山極 壽一教授(京都大学総長)

『しんがりの思想』(鷲田清一)
しんがりの思想 反リーダーシップ論 (角川新書)

地球の資源には限界があることを知って、右肩上がりの経済ではなく、規模を縮小させる社会を考えたとき、これまで求められてきたリーダーシップよりも「しんがり」に立つ勇気と姿勢が必要であることが具体的な事例とともによく理解できる。社会的共通資本をどのように管理・運営できる人物がこれからの政治家の資質として問われているのだと思う。

『教育と平等』(苅谷剛彦)
大衆教育社会のゆくえ 学歴主義と平等神話の戦後史 (中公新書)

戦後、日本の初等教育と中等教育がどのような理念と資金で形作られてきたのか。アメリカが個人の能力向上を基本にしたのに対し、日本はあくまでクラスにこだわったことが、現代に多くの禍根を残していることがよくわかる。その上に大学をはじめとする高等教育があり、新しい方向を模索していることを知って選挙に臨んでほしい。なぜなら、これからの諸君の未来を支えるのは高等教育につての政治の理念と力だからである。

『18歳からの民主主義』(岩波新書編集部編)

18歳からの民主主義 (岩波新書)

かつて選挙は民主主義を支える基本的なツールであった。しかし、今それが揺らいである。政治家は選挙で選ばれれば、自分のやることはすべて民から支持されていると思い込むし、公約も平気で変更してしまう。ではいったい民主主義とは何なのか。選挙をどう生かしたらいいのか。そんなことを多様な立場にある人々が語った本である。これまで政治に裏切られ続けた本音も飛び出すし、目から鱗の新しいアイデアもある。恥ずかしながら、私も一文を寄稿しているので、のぞいてみてほしい。

他にも多数の有名教授が選書!

ivote関西イニシアティブのSPLAY(Strategy for Public Literacy Accelerated by Youth)が送る選挙のための選書プロジェクト「SELECTION for ELECTION」特設サイトはこちら

SS_ 2016-06-30 19.51.00

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転載元:選挙ドットコム
転載記事:京大総長・山極 壽一教授が選ぶ!民主主義を再考する3冊

Mielka(旧ivote関西)

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